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進化するゴルフクラブ:周辺重心設計とは?

近頃のゴルフクラブ作りにおいて、周辺重心設計は欠かせない要素となっています。これは、クラブの頭の縁の方に重さを寄せることで、うまく当たったと感じる場所を広げ、狙い通りに飛ばない時の飛距離のロスや左右のブレを少なくする技術です。従来のクラブは、重さが中心に集まっていたため、中心から少しでも外れたところに当たると、飛距離が大幅に落ち、方向性も安定しませんでした。 周辺重心設計は、このような問題点を解消するために開発されました。クラブの頭の縁、特にトゥ側とヒール側に重さを配分することで、芯を外した時のねじれを抑え、ボールの飛び出し方向を安定させます。また、スイートエリアと呼ばれる、うまく当たったと感じる場所も広がるため、多少芯を外しても飛距離のロスを最小限に抑えることができます。周辺重心設計を実現するために、メーカーは様々な工夫を凝らしています。例えば、比重の重い金属をクラブヘッドの縁に埋め込んだり、空洞構造にすることで重量配分を調整したりといった方法が用いられています。 この技術革新は、特にアマチュアゴルファーにとって大きな恩恵をもたらしました。アマチュアゴルファーは、プロゴルファーのように常に完璧なスイングができるわけではありません。そのため、どうしても芯を外してしまうことが多くなります。周辺重心設計のクラブを使用することで、ミスヒット時でも安定した弾道と飛距離を得られ、スコアアップに繋がる可能性が高まります。楽しむことを目的とするゴルファーにとっても、ミスショットのストレスを軽減し、より気持ちよくプレーできるようになるでしょう。周辺重心設計は、ゴルフクラブの進化における重要な一歩であり、今後も更なる改良が期待されます。
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謎の記号「H」、その正体に迫る!

ゴルフ道具の性能一覧などで目にする「H」という記号、どのように読むかご存知でしょうか?この「H」は、英語では「フード」と読みますが、日本では道具の種類を表す数字のように「エイチ」と読むのが一般的です。「H」は、主にユーティリティクラブや長いアイアンの代わりに使う道具の種類を表しています。具体的には、ドライバーとフェアウェイウッドの間の飛距離を補う役割を持つ道具で、初心者から上級者まで幅広く使われています。 この「H」で表される道具は、主に長いアイアンの代わりとして使われます。長いアイアンは、球を遠くまで飛ばすことが難しいと感じる人が多いクラブです。そこで、「H」の道具を使うことで、長いアイアンと同じくらいの飛距離を、より簡単に飛ばすことができるようになります。そのため、ゴルフ道具を選ぶ際には、この「H」という記号を理解しておくことが大切です。「H」の道具は、ティーショット(最初に球を打つ場所からのショット)だけでなく、フェアウェイ(芝が短く刈り込まれた場所)からのショットにも使えるため、良い点数を取るために大きく役立ちます。 例えば、パー4の短いホールで、ドライバーの代わりに「H」の道具を使うことで、グリーン(旗が立っているエリア)近くに球を運ぶことができます。また、パー5の長いホールでは、2打目で「H」の道具を使うことで、3打目をより短いクラブで打つことが可能になります。このように、「H」の道具は、様々な場面で活躍する便利な道具です。その使い勝手の良さから、最近ますます注目を集めている道具と言えるでしょう。自分に合った「H」の道具を選ぶことで、ゴルフがより楽しく、そして良い点数で回れるようになるでしょう。