
グリーン上の難敵:も攻略法
芝の上の小さな山や谷、それがもの正体です。緑のじゅうたんに見えるゴルフ場のグリーン。しかし、よく見ると、小さな丘や隆起が点在していることがあります。これが「もの」と呼ばれるもので、まるでミニチュアの丘陵地帯のようです。大きさは様々で、ほんの数センチのものから、大人の手のひらほどの大きさのものまであります。形も様々で、丸いもの、尖ったもの、複雑な形のものなど、実に多様です。
ものはどのようにしてできるのでしょうか?自然にできることもあれば、芝の育ち方や管理の仕方、グリーンの構造などが複雑に関係してできることもあります。例えば、水はけの悪い場所にできやすい、土壌の性質によってできやすい、芝の刈り方によってできやすいといった具合です。
一見すると小さなものですが、パッティングには大きな影響を与えます。グリーンのわずかな傾斜とものの組み合わせは、ボールの転がり方を大きく変えてしまうのです。狙ったところにボールを転がすためには、ものの位置、大きさ、形を正確に把握することが重要です。熟練の選手でも、ものの読みを間違えると、思わぬミスにつながることがあります。
ものの攻略は、まずグリーン全体の傾斜を読むことから始めます。次に、ものの位置、大きさ、形を注意深く観察します。そして、ボールがどのように転がるかを想像し、パッティングの強さや方向を調整します。ものの影響を計算に入れたライン読みと、正確なパッティングの強さが、成功の鍵となります。芝目を読むのと同じくらい、ものを読むことは重要なのです。小さなものですが、ゴルフの奥深さを象徴する存在と言えるでしょう。