予選落ちを理解してゴルフ観戦を楽しもう
ゴルフの試合は、複数日にわたって行われるのが普通です。最初の二日間は、予選と呼ばれる大切な戦いとなります。この二日間で良い成績を残した選手だけが、残りの決勝ラウンドに進むことができます。決勝ラウンドに進めなかった選手は、予選落ちとなってしまいます。
予選落ちは、どの選手が決勝に進めるのかを決める選別のようなものです。その基準は、試合によって様々です。上位何位までという順位で決める場合もあれば、決められた点数までというように点数で決める場合もあります。例えば、上位70位までという順位で決める場合、70位に同点の選手が複数いる時は、全員が決勝に進めます。これは、少しでも多くの選手に決勝で戦う機会を与えるための配慮です。
一方、決められた点数で決める場合は、その点数に届かなかった選手は、たとえ順位が良くても予選落ちとなります。例えば、上位70位までという順位の基準と同時に、140という点数の基準が設けられているとします。70位以内に入ったとしても、点数が141だった場合は、残念ながら予選落ちとなります。このように、点数を基準とする場合は、順位は関係ありません。
予選落ちの基準が、順位なのか点数なのか、あるいはその両方なのかは、試合の規模や難易度、主催者の考えによって変わります。大きな大会では、参加選手も多いので、予選落ちの基準は厳しくなる傾向があります。また、コースの難易度によっても基準は調整されます。難しいコースの場合は、点数の基準が少し甘くなることもあります。
ゴルフの試合を楽しむためには、それぞれの試合の予選落ちの基準を事前に知っておくことが大切です。近年は、予選落ちがない試合も増えてきました。これは、プロの技を最後まで見たいというファンの声に応えたものです。予選落ちがない試合では、全ての選手が最後までプレーするので、より多くの選手を応援することができます。