
ゴルフ:リードの重要性
ゴルフ競技において、『リード』とは目標とする点数と現在の点数の差を表す言葉です。分かりやすく言うと、貯金あるいは借金のようなものです。
例えば、各ホールで定められた標準打数であるパーを目標としましょう。パー5(5打でカップに入れることが標準)のホールで、2打目でグリーンに乗せることができたとします。標準ではあと3打かかる状況で、すでにグリーンに乗っているため、1打分の貯金、つまり1打のリードを得たことになります。逆に、4打目でグリーンに乗った場合は、1打分の借金を抱え、1打のビハインド(遅れ)となります。このリードという考え方は、1ホールだけでなく、1ラウンド(18ホール)全体、さらには大会全体でも同様に重要になります。
上級者になればなるほど、常にこのリードを意識しながら試合を進めます。リードがある状況では、無理に攻めずに安全策を取り、堅実なプレーでリードを維持しようとします。例えば、池越えの難しいショットが必要な場合、池の手前に確実に落とすなど、リスクを避ける選択をします。反対に、ビハインドの状況では、多少の危険を冒しても積極的に攻めることで、リードを取り戻そうとします。例えば、難しいバンカーショットに挑戦し、一発でカップを狙うなど、逆転の可能性を高める戦略を取ります。このようにリードを常に把握することで、より計画的で戦略的なゴルフを展開することが可能になります。また、観客もリードを把握することで、試合の状況をより深く理解し楽しむことができます。