ゴルフの「オリンピック」は、グリーン上のパットで点数を競うゲームです。全員がグリーンに乗った時点で、カップから遠い順に金・銀・銅・鉄と色が決まり、1打目のパットを沈めた人がその色の点数(金4点・銀3点・銅2点・鉄1点)を獲得します。グリーンの外から直接入れるとダイヤモンドで5点です。
スコアの良し悪しに関係なく、パット1本で点が入るので、腕前に差がある組でも盛り上がります。このページではルールと点数の数え方、ラウンド後の精算方法をまとめ、メダルの数を入れるだけで収支が出る計算ツールも用意しました。
🏅 オリンピック 点数計算ツール(無料)
名前と、18ホールで取ったメダルの数を入力してください。2〜4人に対応しています。
5点金
4点銀
3点銅
2点鉄
1点
※収支は、ほかの全員との点差を合計した数字です。プラスなら受け取る側、マイナスなら渡す側で、全員分を足すと0になります。3人で回るときは使わない行の名前を空欄にしてください。
オリンピックの基本ルール
オリンピックは、ホールごとにグリーン上で行います。手順は次の4つです。
- 全員がグリーンに乗るまで待つ:4人のボールがすべてグリーンに乗った時点で、色を決めます。
- カップから遠い順に色を決める:最も遠い人が金、2番目が銀、3番目が銅、最も近い人が鉄です。
- 遠い人から順にパットする:通常の打順(遠球先打)のとおりです。
- 1打目のパットを沈めた人が点を取る:決めた人だけが、自分の色の点数を獲得します。外した人は0点です。
難しい位置から入れるほど高得点になる仕組みです。10メートルのロングパットを沈めれば金で4点、50センチに寄せた人が入れても鉄で1点。誰も1パットで入らなければ、そのホールは全員0点です。
メダルの種類と点数
| メダル | 条件 | 点数 |
|---|---|---|
| ダイヤモンド | グリーンの外から直接カップイン(チップイン) | 5点 |
| 金 | カップから最も遠い位置から1パット | 4点 |
| 銀 | 2番目に遠い位置から1パット | 3点 |
| 銅 | 3番目に遠い位置から1パット | 2点 |
| 鉄 | 最も近い位置から1パット | 1点 |
点数の配分は仲間内で変えて構いません。上の5・4・3・2・1が最も広く使われていますが、ダイヤモンドをさらに高い点にする組もあります。スタート前に全員で確認しておきましょう。
3人・2人で回るとき
3人の場合は、遠い順に金・銀・銅とし、鉄を使わない方法が一般的です。2人なら金と銀だけになります。人数が少ないと近い人でも2点や3点が入るため、点の動きが大きくなります。
迷いやすい場面の決め方
オリンピックは仲間内のゲームなので、公式のルールブックはありません。もめやすい場面は、あらかじめ扱いを決めておくとスムーズです。
グリーンの外から打つ人がいる場合
全員が乗るのを待たずに外から直接入れたら、ダイヤモンドです。外から寄せてグリーンに乗った場合は、その止まった位置で色を決めます。先に乗っていた人は、全員が乗るまでパットを待ちます。
カラーからパターで入れた場合
カラー(グリーンの縁の短い芝)はグリーンの外なので、ダイヤモンドとして扱う組が多数派です。ただし「パターで打ったら金まで」とする組もあります。最初のホールで出る前に決めておきたい項目です。
距離がほぼ同じ場合
歩測やピンフラッグを使って測ります。それでも差がつかなければ、じゃんけんで順番を決めるのが早い方法です。
スコアの条件を付ける場合
「パー以上で上がった場合だけ有効」「ボギーまで有効」のように、スコアの条件を付ける遊び方もあります。大叩きしたホールのパットが得点にならないので、上級者同士の組でよく使われます。初心者が混ざる組では、条件なしのほうが全員にチャンスがあります。
点数の計算と精算の方法
ラウンドが終わったら、各自の合計点を出し、1人ずつ点差を比べます。4人なら自分以外の3人それぞれとの差を出して合計したものが、その人の収支です。
計算式にすると、収支 = 自分の合計点 × 人数 − 全員の合計点 です。
計算例(4人の場合)
| プレーヤー | 取ったメダル | 合計点 | 収支 |
|---|---|---|---|
| Aさん | 金1・銀2 | 10点 | +9 |
| Dさん | ダイヤ1・金1 | 9点 | +5 |
| Bさん | 銅3・鉄2 | 8点 | +1 |
| Cさん | 鉄4 | 4点 | −15 |
全員の合計は31点です。Aさんは 10 × 4 − 31 = +9、Cさんは 4 × 4 − 31 = −15 となります。4人の収支を足すと必ず0になるので、検算にも使えます。ページ上部の計算ツールには、この例の数字が最初から入っています。
メダルの記録は、スコアカードの余白に「金」「銀」と書き込むか、色の頭文字を丸で囲んでおくと集計が楽です。
お金を賭けるのは法律違反です。金銭を賭けると、少額でも刑法の賭博罪にあたります。例外として認められているのは、その場で消費する食事や飲み物など「一時の娯楽に供する物」を賭けた場合だけです。点数はランチのデザートやドリンクを決める材料にするか、純粋に勝ち負けを楽しむために使ってください。
オリンピックで点を取るコツ
ロングパットは入れにいく
金や銀の位置からのパットは、普段なら「寄せて2パット」と考える距離です。オリンピックでは入れば4点、外しても失うものはないので、カップを30〜50センチ過ぎる強さで打つと得点のチャンスが生まれます。ただし3パットはスコアに響くので、下りの速いラインでは無理をしない判断も必要です。
鉄は確実に取る
1メートル前後を確実に沈められる人は、18ホールで鉄を5〜6個積み上げられます。金1個より多い点数です。アプローチで寄せて鉄を取り続ける戦い方は、派手さはなくても最後に効いてきます。
先に打つ人のラインをよく見る
遠い人から順に打つので、近い位置の人は前の人のパットから傾斜と速さの情報を得られます。同じ方向から打つ人がいたら、ボールがカップ際でどちらへ切れたかを必ず確認しましょう。
ほかのゲームと組み合わせる
オリンピックはパットだけのゲームなので、ショットを使うゲームと同時に進められます。組み合わせることが多いのは次のゲームです。
- ラスベガス:2人1組のペア戦。スコアを並べて2桁の数字にして競います。
- ピンポンパン:最初に乗せた人、最も近い人、最初に入れた人に1点ずつ入るゲームです。
- ナッソー・スキンズ:スコアで勝敗を決める定番のゲームです。
コンペでハンデを付けて順位を決めるなら、新ペリア方式の計算ツールも使えます。
プレーの進行を遅らせない
オリンピックで気をつけたいのは、グリーン上で時間がかかりやすい点です。全員が乗るまで待つ、距離を測る、ラインを念入りに読む、といった動作が重なると、後ろの組を待たせてしまいます。
- 色は歩きながら目測で決め、測るのは本当に微妙なときだけにする
- 自分の番が来る前にラインを読み終えておく
- 前の組と間が空いたら、そのホールはゲームを省略して先へ進む
記録はグリーンを降りてから、次のティーイングエリアで付けましょう。
よくある質問
オリンピックでダイヤモンドは何点ですか?
5点が一般的です。グリーンの外から直接カップインした場合に与えられます。金4点・銀3点・銅2点・鉄1点より高く、1ホールで取れる最高点です。
1パット目を外したら点は入りませんか?
入りません。点が入るのは、グリーンに乗ってから最初のパットを沈めた場合だけです。2パット目以降は何メートルを決めても0点です。
3人のときの点数はどうしますか?
遠い順に金4点・銀3点・銅2点とし、鉄を使わない方法が一般的です。金3点・銀2点・銅1点にする組もあるので、スタート前に決めておきましょう。
オリンピックはなぜこの名前なのですか?
金・銀・銅のメダルの色で点数を呼ぶことに由来します。日本のゴルファーの間で広まった遊び方で、鉄やダイヤモンドは後から加わった呼び名です。
