
コースの救済区域:修理地
ゴルフを楽しんでいると、コース上で地面が掘り返されていたり、ロープで囲われた場所に出くわすことがあります。これらは「修理地」と呼ばれ、芝生の張り替えや整備などの作業のために、一時的にプレーができない区域です。修理地は、美しいゴルフコースを保つために必要な処置であり、プレーヤーもこのルールを理解し、協力することが求められます。
修理地には、杭や線、ロープなどで明確に示されているため、すぐにそれと分かります。もし、自分のボールが修理地内に入ってしまったり、スタンスの足が修理地にかかってしまう場合は、罰なしでボールを動かすことができます。これが「救済」と呼ばれる処置です。
では、どのようにボールを動かせるのかというと、修理地から一番近い、プレーに支障のない場所にボールを拾い上げ、そこからクラブヘッド1本分の範囲内にボールを置き直すことができます。この際、元のボールの位置よりもホールに近づけて置いてはいけません。また、傾斜を利用して有利な場所に置くことも禁止されています。例えば、元のボールの位置がバンカーの修理地だったとしても、バンカーの外にボールを動かすことはできません。あくまでも、バンカー内において救済を受けなければなりません。
このように、修理地はプレーヤーにとって少し面倒な存在に思えるかもしれません。しかし、修理地があるおかげで、ゴルフ場は美しい状態を保ち、快適な環境でプレーすることができます。スムーズなプレーの進行と公平性を保つためにも、修理地のルールと救済方法を正しく理解し、気持ちよくプレーを楽しみましょう。芝生を大切に保護することは、全てのゴルファーの責任であり、ゴルフの未来を守ることにも繋がります。