海外ゴルフの基本|日本とのマナーの違い

ゴルフレッスンプロ
海外でゴルフをする機会が増えていますが、日本と海外ではマナーやルールに違いがあります。最も大きな違いは「スルーラウンド」が基本であること。日本では9ホール後にレストランで昼食を取りますが、海外ではハーフ休憩なしで18ホールを通してプレーします。茶店もありません。軽食や飲み物はカートに積んでおくか、コース上のスナックバーで調達します。

ゴルフ競技審判
ゴルフのルール自体はR&A(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)とUSGA(全米ゴルフ協会)が統一的に定めているので世界共通です。しかし、マナーやエチケットは国や地域の文化に根ざしたものが多く、ルールブックには書かれていない暗黙の了解もあります。知らないと恥をかくこともあるので事前に確認しておきましょう。

専門ライター
具体的にどんな違いがあるのか、地域別に教えていただけますか?
アメリカのゴルフマナー

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アメリカのゴルフはカジュアルな雰囲気が特徴です。パブリックコースではジーンズやスニーカーでもOKという場所もあります。ただしプライベートクラブはドレスコードが厳しい場合があります。プレースタイルはとにかく「プレーファースト」。スロープレーは最大のマナー違反とされ、前の組から1ホール以上遅れると「マーシャル(コース管理者)」に注意されることもあります。

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アメリカではチップの文化があります。キャディにはバッグ1個あたり50〜100ドルが相場です。カートを管理するスタッフには2〜5ドル、プロショップで荷物を運んでくれた場合も同程度のチップを渡します。チップはサービスへの感謝を表す大切な文化なので、忘れないようにしましょう。
| 場面 | チップの相場 | 渡し方 |
|---|---|---|
| キャディ | 50〜100ドル/バッグ | ラウンド後に直接手渡し |
| カートスタッフ | 2〜5ドル | カート受け取り時に |
| バッグ係 | 2〜5ドル | 荷物を受け取る時に |
| レストランスタッフ | 料金の15〜20% | 会計時に |
| ドリンクカート | 1〜2ドル/購入ごと | 購入時に |
イギリス・スコットランドのゴルフマナー

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ゴルフの発祥地であるイギリスとスコットランドでは、伝統とマナーが非常に重視されます。名門クラブではジャケットの着用が求められることが多く、キャップではなくハンチング帽が好まれる傾向があります。また、メンバー同伴でないと入場できないクラブもあります。「リンクスコース」では風が非常に強いことが多いので、それに対応したウェアの準備も必要です。

専門ライター
スコットランドのリンクスコースは歩きが基本と聞きましたが?

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その通りです。リンクスコースではカートが使えない場所が多く、歩いてプレーするか、キャディに荷物を運んでもらいます。トロリー(手引きカート)が使えるコースもありますが、名門では歩くことが伝統とされています。体力的にハードですが、リンクスの起伏ある地形を歩く体験はゴルフの原点を感じられます。

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イギリスでは「19番ホール」、つまりラウンド後にクラブハウスのバーでビールを飲みながら語り合う文化が根付いています。同伴者や前後の組のプレーヤーと交流するのもマナーのひとつです。お互いの健闘をたたえ合う姿勢が大切にされています。
東南アジアのゴルフマナー

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タイ、ベトナム、マレーシアなど東南アジアのゴルフ場は、日本人ゴルファーに人気の海外ゴルフ先です。特徴的なのがキャディ制度で、1人のプレーヤーに1人のキャディが付くのが一般的です。キャディは女性が多く、傘を差してくれたりボールを拭いてくれたりと手厚いサービスが受けられます。

専門ライター
東南アジアでのキャディへのチップはいくらが適切ですか?

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国によって異なりますが、タイでは300〜500バーツ(約1,200〜2,000円)、ベトナムでは200,000〜300,000ドン(約1,200〜1,800円)が相場です。マレーシアではキャディフィーに含まれている場合もありますが、良いサービスを受けたら20〜50リンギット程度渡すと喜ばれます。チップは必須ではありませんが、感謝の気持ちとして渡すのがマナーです。
世界共通のゴルフマナー
| マナー | 詳細 | 重要度 |
|---|---|---|
| プレーファースト | スロープレーは世界中で最大のマナー違反 | ★★★ |
| ディボット修復 | 自分のディボットは必ず修復する | ★★★ |
| バンカーの均し | バンカーショット後はレーキで均す | ★★★ |
| グリーン上のピッチマーク | ボールマークは必ず修復する | ★★★ |
| 静粛 | 他のプレーヤーのショット中は静かに | ★★★ |
| 安全確認 | 前方にプレーヤーがいないか確認してから打つ | ★★★ |
| 旗竿の扱い | グリーンでの旗竿マナーを守る | ★★☆ |

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国や地域で細かいマナーは異なりますが、上の表にある項目は世界共通です。特にプレーファーストとコースの保全(ディボット修復、バンカー均し、ピッチマーク修復)は、どの国でも最も重視されるマナーです。この基本さえ守れば、世界中のどのゴルフ場でも恥ずかしくないプレーができます。

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海外でゴルフをする際は、事前にそのコースのウェブサイトでドレスコードやローカルルールを確認しておくことをおすすめします。英語が苦手な方は、予約時に日本語対応のゴルフツアー会社を利用するのも一つの方法です。マナーを守って、世界のゴルフを楽しみましょう。
