ゴルフコース基礎知識完全ガイド│種類から管理まで2026年最新情報
ゴルフ場を構成する「コース」とは、ティーグラウンドからグリーンまで、フェアウェイ・ラフ・バンカー・池などの全要素を含めた競技エリア全体を指します。本記事では、コースの種類・構成・難易度・管理方法など、快適で安全なプレーを実現するための必須知識を、2026年の最新データと共に詳解します。コース選びから適切なマナー実践まで、ゴルフの質を大きく左右する要素を理解することで、初心者から上級者まで楽しさが倍増します。

ゴルフ初心者
先生、「こ」ってゴルフではどういう意味ですか?

ゴルフ博士
いい質問だね。「こ」は「コース」のことだよ。ゴルフをするための場所全体を指すんだ。

ゴルフ初心者
場所全体ですか?具体的にはどんな場所が含まれるんですか?

ゴルフ博士
そうだね。ティーグラウンドからグリーンまで、そして途中のフェアウェイやラフ、バンカー、池なども全部ひっくるめて「コース」と呼ぶんだよ。
コースとは
ゴルフで使う言葉「コース」について、その定義・種類・構成・難易度評価・適切なマナーをわかりやすく解説します。ゴルフ場全体を理解することで、プレー戦略が立てやすくなり、より充実したラウンドが実現できます。
コースの種類と特性:地形別プレースタイルの違い

ゴルフを楽しむ場所には、大きく分けて林間・海浜・丘陵の三つの種類があります。それぞれに異なる自然環境と気象条件を持ち、求められるプレースタイルが大きく変わります。
林間コース:戦略性と精度が求められるコース
林間コースとは、木々に囲まれた場所にあるゴルフ場のことです。日本国内に最も多く点在し、自然の地形を生かした造りが特徴です。木々の間をぬって狙いを定める必要があるため、正確な打つ方向と全体の運び方を考えることが大切です。
林間コースでは以下のスキルが必須になります:
- 低い弾道の球を打つ技術:木の枝を避けるため、弾道を低く抑える打ち方が有効です
- 状況判断力:木に当たってボールの方向が変わることを想定し、次の打ち方を素早く判断する
- コース管理能力:各ホールの木の配置を事前に把握し、最適なルートを選択する
林間コースの難易度は状況への対応力が試されるという点で高く、上級者でも気を抜くことができません。
海浜コース:風読み技術が勝敗を分けるコース
海浜コースとは、海の近くに作られたゴルフ場です。美しい海の景色を楽しみながらプレーできるのが魅力ですが、風の影響を大きく受けるという特徴があります。
海からの風は以下の特性を持ちます:
- 風向きや強さが頻繁に変わる
- 思った方向にボールを飛ばすのが難しい
- 同じ力加減でも、風の日と無風の日では球の行方が大きく異なる
風の向きや強さを読み、影響を計算に入れて打つことが海浜コース攻略の鍵となります。また、海辺特有の芝の種類(例:バミューダグラスなど)にも注意が必要で、本土のゴルフ場よりもグリーンの転がりが異なることが多いです。
丘陵コース:傾斜地での距離感と体軸管理が試されるコース
丘陵コースとは、傾斜の多い場所に作られたゴルフ場です。上り坂や下り坂が多く、平らな場所が少ないという特徴があります。
丘陵コースで必要な技術:
- 距離感の正確な把握:打ち上げでは実際の飛距離より遠く、打ち下ろしではより近く飛ぶ法則を理解する
- 傾斜からの打ち方:左足上がり・左足下がり・つま先下がり・つま先上がりなど、複数の傾斜パターンに対応
- バランス感覚:体軸を保ち、傾斜に合わせたスイングを実践する
様々な傾斜に対応できる技術が求められるのが丘陵の特徴で、体のバランス感覚が上達に大きく影響します。
| 種類 | 環境的特徴 | 気象条件 | 主な攻略ポイント | 必要なスキル |
|---|---|---|---|---|
| 林間 | 木々に囲まれた自然の地形を生かしたコース | 比較的安定 | 木を避けるルート選択 | 正確性、状況判断力、低弾道技術 |
| 海浜 | 海の近くに作られ、美しい景色が特徴 | 風の影響大 | 風の読みと計算 | 風読み、海浜芝への対応、距離調整 |
| 丘陵 | 傾斜の多い場所に作られたコース | 比較的安定 | 距離感と傾斜対応 | 傾斜読み、バランス感覚、複数の傾斜への対応 |
ゴルフコースの構成要素:18ホールの詳細解析

ゴルフ場は通常18ホール(区域)で構成され、それぞれが個性豊かな造りとなっています。各ホールには、打ち出し場所、フェアウェイ、グリーン、ラフ、バンカー、池などの障害物が戦略的に配置されており、複合的に難易度を決定します。
ティーグラウンド(打ち出し場所)
各ホールの始まりとなるティーグラウンドは、ホールの長さや難しさによって複数の位置が用意されているのが一般的です。
- 位置の種類:通常3~5種類のティーイングエリアが存在
- マーク:異なる色のティーマーク(黒・青・白・黄・赤など)で区別
- 距離の差:最長と最短で200ヤード以上の差があることも珍しくない
フェアウェイ(良い位置)
フェアウェイは芝が短く刈り揃えられており、ボールを打ちやすく作られている最適なプレー領域です。
- 幅:通常30~50ヤード程度(コースにより異なる)
- 状態管理:週に複数回の芝刈りにより常に最適な状態を保つ
- 戦略性:フェアウェイの幅や形状がホールの難易度を大きく左右
グリーン(最終地点)
各ホールの最終地点となるグリーンは、芝が非常に短く刈り込まれており、転がし打ちでボールを穴(カップ)に入れる場所です。
- グリーン速度:2026年現在、国内一流コースでは「スティンプメーター」で9~11フィート程度
- 複雑さ:多くのグリーンは複数のレベル(2段~4段グリーン)から構成
- サイズ:平均400~600㎡程度
ラフ(草むら)
フェアウェイを外れた場所がラフです。芝が長く伸びており、ボールを打つのが難しくなります。
- 芝の長さ:通常2~4インチ(フェアウェイは0.5~0.75インチ)
- 密度:場所により大きく異なり、難易度を左右する重要な要素
- 戦略的配置:フェアウェイの幅が狭いほど、ラフに入るリスクが高まる
バンカー・池などの障害物
障害物の配置は戦略的に考えられており、プレーヤーの技量を試す試練となります。
- バンカーの役割:ショット精度の向上を促し、コースに美的価値を加える
- 池の配置:ホール全体の難易度を大幅に上昇させる最大の要素
- 配置パターン:フェアウェイ内、グリーン周辺、キャリー越えなど様々
各ホールは様々な要素が複雑に絡み合って構成されており、それぞれに異なる戦略が必要となります。上手なプレーヤーは、事前に各ホールの特徴を良く観察し、どのようなルートで攻めるか、どの場所でどのような球筋を使うかを戦略立てています。
| 要素 | 説明 | 仕様(2026年標準) | 難易度への影響 |
|---|---|---|---|
| ティーグラウンド | 各ホールの開始地点。複数の位置が用意されている | 3~5種類、最長と最短で200ヤード以上の差 | 選択したティーにより難易度が大きく変化 |
| フェアウェイ | 芝が短く刈り揃えられており、ボールを打ちやすい場所 | 幅30~50ヤード、週複数回刈り込み | 幅や形状により難易度が変化。狭いほど難しい |
| グリーン | 芝が非常に短く刈り込まれており、パッティング領域 | グリーン速度9~11フィート、400~600㎡ | 形状の複雑さと傾斜により難易度が変化 |
| ラフ | 芝が長く伸びており、ボールを打つのが難しい場所 | 芝長2~4インチ、場所により密度が異なる | 芝の長さと密度により難易度が大きく変化 |
| バンカー | 砂で構成された障害物 | 形状・深さ・砂質が多様 | 配置と形状により難易度が変化 |
| 池・水路 | 水で構成された障害物 | キャリー越え、サイド配置など多様な配置 | ホール全体の難易度を大幅に上昇させる |
コース長とティーインググラウンドの選択戦略

ゴルフ場の全長は、ヤードまたはメートルで表されます。日本ではヤード表示が一般的で、おおよそ5,400~6,800メートル程度の広さです。距離の長さは、ゴルフの難易度を大きく左右する要素の一つで、距離が長いほどカップまでの道のりは遠く、正確なショットと飛距離が求められます。
ティーインググラウンドの種類と選択
同じゴルフ場でも、スタート地点であるティーインググラウンドの位置によって、全長は大きく異なります。
競技ティー(チャンピオンティー)
上級者向けの競技ティーは距離が最も長く、正確性と飛距離が最大限に求められます。
- 典型的な距離:6,700~6,800メートル
- 対象者:シングルプレーヤー、競技参加者
- 特徴:コースの最難関設定、グリーンまでの距離が最長
一般ティー(ホワイトティー)
平均的なアマチュアゴルファー向けのティーで、バランスの取れた難易度です。
- 典型的な距離:6,000~6,300メートル
- 対象者:中級者(アベレージプレーヤー)
- 特徴:競技性と楽しさのバランスが取れた設定
レディースティー・シニアティー(黄色・赤色ティー)
初心者の方や女性、高齢者のために、距離の短いティーインググラウンドが用意されており、それぞれの体力や技術レベルに合わせて無理なくゴルフを楽しめるようにという配慮です。
- レディースティー距離:5,400~5,700メートル
- シニアティー距離:5,200~5,600メートル
- 特徴:ケガのリスクを減らし、スコアをまとめやすい設定
ティーイング戦略の重要性
ティーインググラウンド選びは戦略の第一歩です。自分の飛距離や正確さを考慮し、どのティーインググラウンドからスタートすれば、最も有利にゲームを進められるかを考えることが大切です。
無理に長い距離に挑戦すると、ショットの精度が落ち、スコアが悪くなるだけでなく、スイングのバランスを崩してケガにつながることもあります。自分の実力を理解し、適切なティーインググラウンドからプレーすることで、ゴルフの楽しさを存分に味わうことができ、上達への近道にもなります。
自分のペースでプレーを楽しむことが、上達への一番の秘訣と言えるでしょう。
| ティーの種類 | マーク色(目安) | 距離(標準コース) | 対象プレーヤー | 特徴 | レーティング目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 競技ティー(チャンピオン) | 黒・金 | 6,700~6,800m | シングルプレーヤー、競技者 | 最高難易度、正確性と飛距離を極限まで試される | 73.0+ |
| 上級者ティー | 青 | 6,300~6,500m | 上級者(ハンディ5以下) | 高い難易度、戦略的なプレーが求められる | 71.0~73.0 |
| 一般ティー | 白 | 6,000~6,300m | 中級者(アベレージ) | バランスの取れた難易度、最も利用者が多い | 69.0~71.0 |
| レディースティー | 赤 | 5,400~5,700m | 初心者、女性プレーヤー | 無理なく楽しめる設定、スコアを作りやすい | 65.0~69.0 |
| シニアティー | 黄 | 5,200~5,600m | 高齢者プレーヤー | 最短距離設定、ケガのリスク最小化 | 63.0~67.0 |
コースの難易度評価システム:コースレーティングとスロープレーティング

ゴルフをする上で、自分に合ったコース選びは楽しみを大きく左右する要素です。その判断材料となるのが、コースの難易度です。コースの難しさは、主にコースレーティングとスロープレーティングという二つの指標で客観的に評価されます。
コースレーティング(Course Rating)
コースレーティングは、腕前の良い人(スクラッチプレーヤー)が基準打数で回った場合の想定スコアです。
- 数値の意味:72が基準値。数字が大きいほど難しいコース
- 実例:コースレーティング72のコースで72のスコアで回れたら上級者と言える
- 範囲:一般的には68~76の範囲内(2026年データ)
- 算出方法:コース距離、障害物の位置、グリーンの難しさ、視界の良さなどから計算
スロープレーティング(Slope Rating)
スロープレーティングは、初心者プレーヤーとスクラッチプレーヤーの難易度差を数値化したもので、コースの難易度が初心者にどの程度の負担になるかを示します。
- 数値の意味:113が基準値。数字が大きいほど初心者にとって難しい
- 範囲:一般的には55~155の範囲内(2026年データ)
- 実用性:プレーヤーのハンディキャップを調整する際に使用される
- 影響要因:距離、障害物の配置、グリーンの形状、視界、プレーの進行状況など多岐にわたる
コース難易度の活用方法
上級者の方は、高いコースレーティングのコースに挑戦することで、技術を試したり、新たな楽しみを見つけることができます。一方で、初心者や中級者の方は、無理せず自分のレベルに合ったコースを選ぶことが大切です。
自分の実力より難しいコースを選んでしまうと、スコアが悪くなったり、プレーに時間がかかったりして、ゴルフの楽しさを味わえないまま終わってしまう可能性があります。まずは、基本をしっかり身に付け、自信をつけながら、徐々に難易度の高いコースに挑戦していくことをお勧めします。
コースの難易度を事前に把握することで、適切な目標設定にも繋がります。例えば、難しいコースでは、目標スコアを少し高めに設定することで、過度なプレッシャーを感じずにプレーを楽しむことができます。逆に、簡単なコースでは、目標スコアを低めに設定することで、自分の技術向上を実感することができます。
このように、コースの難易度を理解することは、ゴルフの上達だけでなく、モチベーションの維持にも役立ちます。ゴルフは生涯楽しめるスポーツです。自分に合ったコースを選び、長くゴルフを楽しんでいきましょう。
| 指標 | 基準値 | 範囲(2026年) | 評価方法 | 利用シーン | 対象プレーヤー |
|---|---|---|---|---|---|
| コースレーティング | 72.0 | 68~76 | スクラッチプレーヤーの想定スコア | コース選択、目標スコア設定 | すべてのプレーヤー |
| スロープレーティング | 113 | 55~155 | 初心者との難易度差 | ハンディキャップ調整、初心者向けコース選択 | 初心者、中級者 |
ゴルフコースのマナー:紳士淑女のスポーツを形作るルール

ゴルフは他の競技と異なり、審判がいません。そのため、プレーヤー一人ひとりがマナーを守り、互いに気持ちよくプレーできる環境を作ることが大変重要です。コースに出たら、他のプレーヤーへの心配りを忘れずに行動しましょう。
プレーの進行速度管理:前の組を待たせない配慮
プレーの進行速度に気を配ることは、ゴルフのマナーにおいて非常に大切です。前の組との間隔を常に意識し、スムーズなプレーを心がけましょう。
- 標準プレー時間:18ホール4時間15分が目安(2026年ルール)
- 1ホール当たり:平均12~14分程度
- 実践方法:前のプレーヤーのショットが終わる頃にクラブを数本持って移動を始める
- 打つ準備:次のショット地点に到着したら、素早くプレーに備える
ボール探索のマナー
ボールが行方不明になった場合の適切な対応が重要です。
- 制限時間:3分以内での探索が基本ルール
- 制限時間超過時:暫定球を打つなどの対応を取り、プレーの遅延を防ぐ
- 後続組への配慮:見つからない場合は素早く暫定球でプレーを継続
スイング中の静粛性維持
他のプレーヤーのスイング中は、絶対に私語を慎み、動いたり音を立てたりしないようにしましょう。
- アドレス時の注意:プレーヤーがアドレスに入った際は、特に注意が必要
- 携帯電話の対応:携帯電話の使用も控え、マナーモードにしていても着信音やバイブレーションが鳴らないように設定
- 集中妨害の影響:集中を妨げられると、良いショットが打てなくなる可能性が高い
グリーン上でのマナー
他のプレーヤーのパットのラインを踏まないように注意しましょう。ラインを踏んでしまうと、ボールの転がりが変わってしまい、プレーヤーに迷惑をかけてしまいます。
- ラインの特定:ボールからカップまでの想定進路を把握する
- 歩行時:ラインを避けて移動する
- ボールマークの修復:自分のボールマーク(ボール落下による凹み)は必ず直す
- 修復ツール:グリーンフォークを使って、芝を元通りに修復することで、コースの状態を良好に保つことができます
バンカーでの整備マナー
バンカーでは、レーキを使って砂を均し、入った跡をきれいに整えましょう。砂の状態が悪いと、次のプレーヤーがバンカーショットを打ちにくくなってしまいます。
- レーキの使い方:バンカーに入った足跡やボール落下跡を平らに均す
- 砂の状態:表面が滑らかで、ボールがどこにあるか明確に見える状態を目指す
- レーキの返却:自分が使ったレーキを元の位置に戻すことも忘れないように
- バンカーから出る際:できるだけ砂を乱さないように移動する
全体的なマナーの実践
これらのマナーを守ることで、皆が気持ちよくプレーを楽しむことができます。ゴルフは技術だけでなく、マナーも大切な要素です。紳士淑女のスポーツとして、マナーを大切にしながら、楽しいゴルフを過ごしましょう。
| 場面・エリア | 具体的なマナー | 守るべき理由 | 違反時の影響 |
|---|---|---|---|
| 全体(進行速度) | プレーの進行速度に気を配る、4時間15分以内に18ホール完了 | スムーズなプレーのため、後続組を待たせないため | コース混雑、他のプレーヤーへの不快感 |
| 全体(前の組との間隔) | 前の組との間隔を常に意識して移動 | スムーズなプレーのため | プレーの遅延、混雑 |
| 全体(準備) | 打つ準備を早めに整える、前のプレーヤーのショット終了時に移動開始 | プレーの遅延防止のため | プレーの遅延 |
| ボール探し | 3分以内に探し終える、見つからなければ暫定球を打つ | プレーの遅延防止のため | 後続組に大きな迷惑、スロープレー指摘 |
| 他プレーヤーのスイング中 | 私語を慎む、動かない、音を立てない | 集中を妨げないため | プレーヤーの集中力低下、スコア悪化 |
| 他プレーヤーのスイング中 | 携帯電話の使用を控え、着信音が出ないように設定 | 集中を妨げないため | プレーヤーの集中力低下、不快感 |
| グリーン上 | 他のプレーヤーのパットのラインを踏まない | ボールの転がりを変えないため | 他プレーヤーのスコア悪化 |
| グリーン上 | 自分のボールマークをグリーンフォークで直す | コースの状態を良好に保つため | グリーンのダメージ蓄積 |
| バンカー | レーキを使って砂を均し、跡をきれいに整える | 次のプレーヤーが打ちやすいようにするため | バンカー状態の悪化、次のプレーヤーへの迷惑 |
| バンカー | レーキを元の位置に戻す | コースの整備状態を保つため | レーキ配置の混乱 |
ゴルフコースの管理と維持:プロフェッショナルな整備体制

ゴルフ場は、一年を通して気持ちよく競技を楽しめるように、専門の職員の手によって丹念に整備されています。まるで生き物のように、日々変化する芝の状態を見極め、適切な処置を行うことが美しいゴルフ場を維持する上で欠かせません。
芝刈り(グリーンキーピング)
その作業は多岐に渡り、芝の丈を揃える刈り込み作業は、見た目を美しくするだけでなく、ボールの転がりにも影響を与えるため、ミリ単位で調整されます。
- グリーン:週3~5回、刈り込み高さ3~4mm(2026年標準)
- フェアウェイ:週1~2回、刈り込み高さ12~16mm
- ラフ:週1回、刈り込み高さ50~80mm
- 目的:ボールの転がり速度調整、美的価値の維持、病害虫予防
散水管理(灌漑システム)
水は芝の生育に欠かせない要素であり、天候や季節、土壌の状態に合わせて散水が行われます。
- 散水頻度:季節により1日~数日ごと
- 散水量:気温・降雨量・湿度を考慮して調整
- 散水タイミング:通常早朝(5:00~7:00)に実施して、プレーに支障がないようにする
- 最新技術:スマートセンサーにより自動調整されるコースも増加(2026年)
施肥管理
肥料もまた、芝の健康を保つために必要不可欠です。適切な栄養を与えることで、青々とした芝を維持することができるのです。
- 施肥頻度:月1~2回程度
- 肥料の種類:有機質肥料と化学肥料の組み合わせ
- 栄養素:窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のバランス調整
- 季節別対応:生育期と休眠期で施肥内容を変更
病害虫対策
芝の病気や害虫から守るための専門的な対策が実施されます。
- 予防散布:定期的に殺菌剤・殺虫剤を散布
- 監視体制:毎日の目視で異常を早期発見
- 有機的対応:薬剤に頼らない生物的防除法も活用
プレーヤーによるコース保護の重要性
このような専門家による管理に加えて、競技者一人ひとりの心がけも、ゴルフ場の美しさを保つ上で重要な役割を果たします。例えば、ショットの後にできる芝の剥離跡(ディボット)は、放置すると景観を損なうだけでなく、芝の生育にも悪影響を与えます。そのため、剥離跡を元に戻す作業は、後続の競技者への配慮として非常に大切です。
また、バンカーショットの後には、砂を均して元の状態に戻すこともエチケットの一つです。砂が荒れたままでは、次の競技者が適切なショットを打てなくなる可能性があります。さらに、コース内のゴミは、景観を損なうだけでなく、芝の生育を阻害する原因にもなります。見つけたゴミは積極的に拾い、美しい環境を維持しましょう。加えて、電動カートの通行は決められたルートを遵守し、芝を傷つけないように注意することも大切です。
芝は一度傷つくと、回復に時間がかかる繊細な植物です。これらのマナーを守り、ゴルフ場を大切に扱うことは、自分自身だけでなく、他の競技者、そして未来のゴルフ愛好家のためでもあります。整備の行き届いた美しいゴルフ場で競技することは、ゴルフの楽しさを一層引き立ててくれるでしょう。
| 作業内容 | 対象エリア | 実施頻度(2026年標準) | 目的・効果 | 詳細仕様 |
|---|---|---|---|---|
| 芝刈り | グリーン | 週3~5回 | 見た目の美しさ、ボールの転がり速度調整 | 刈り込み高さ3~4mm、ミリ単位で調整 |
| 芝刈り | フェアウェイ | 週1~2回 | ボール打ちやすさ、美的価値 | 刈り込み高さ12~16mm |
| 芝刈り | ラフ | 週1回 | コース保全、難易度管理 | 刈り込み高さ50~80mm |
| 散水 | 全エリア | 季節により1日~数日ごと | 芝の生育維持 | 早朝5:00~7:00に実施、スマートセンサー自動調整 |
| 施肥 | 全エリア | 月1~2回 | 芝の健康維持、青々とした状態保持 | 有機・化学肥料の組み合わせ、N・P・K調整 |
| 病害虫対策 | 全エリア | 定期散布+監視 | 芝の健康保護、美的価値維持 | 殺菌剤・殺虫剤散布、毎日目視監視 |
| ディボット跡修復 | フェアウェイ | 毎日 | 景観維持、芝の生育保護、次のプレー品質確保 | 専門スタッフが目視で発見・修復、または剥離跡を元に戻す |
| バンカー均し | バンカー | 毎日(プレー後) | 次のプレーヤーへの配慮、適切なショット環境 | 砂を均す、足跡を消す |
| ゴミ拾い | 全エリア | 毎日 | 景観維持、芝の生育保護、環境保全 | スタッフとプレーヤーが協力 |
| カート通行ルート保全 | 全エリア | 常時 | 芝の保護、均一なコース状態の維持 | 決められたルートのみ走行、定期的な修復 |
よくある質問
初心者はどのティーからプレーを始めるべきですか?
初心者プレーヤーにとって最適なティーの選択は、ゴルフの楽しさを大きく左右します。通常、初心者にはレディースティー(赤色ティー)またはシニアティー(黄色ティー)をお勧めします。これらのティーは距離が短く設定されており、基本技術を身につけながらスコアをまとめやすい環境が整っています。ただし、女性初心者の場合でも、ある程度飛距離がある場合は一般ティー(白色ティー)からスタートするのも選択肢です。自分の平均飛距離を把握し、無理のない距離を選ぶことが上達への近道です。コース管理者やプロに相談することもお勧めします。
コースレーティングとスロープレーティングの違いは何ですか?
コースレーティングとスロープレーティングは両方ともコース難易度を表す指標ですが、測定対象が異なります。コースレーティングは「優れたアマチュア(スクラッチプレーヤー)が標準プレー時間で回った場合の予想スコア」であり、コース自体の絶対的な難易度を示しています。一方、スロープレーティングは「初心者とスクラッチプレーヤーの間の難易度差」を数値化したもので、初心者にどの程度チャレンジングかを示す相対的な指標です。つまり、コースレーティングは「全プレーヤー共通の難易度」で、スロープレーティングは「初心者向けの難易度情報」と考えるとわかりやすいです。
ラウンド中にボールが見つからない場合、どうすればよいですか?
ゴルフのルールでは、ボール探索時間は3分と定められています。探し始めてから3分以内に見つけられない場合、そのボールは紛失球と判定されます。この場合、暫定球(予備のボール)を打ち直すことになります。実際の対応フローは以下の通りです:①ボール紛失が確定したら、すぐに暫定球を打つ、②前のプレーヤーに追いついて通常通りプレーを続ける、③スコアカードには正式球の代わりに暫定球のスコアを記録する。この対応により、後続グループへの迷惑を防ぐことができます。
グリーン上でのボールマーク修復はなぜ重要なのですか?
グリーン上のボールマークは、ボール落下時にグリーンの芝が凹んだ状態です。これを放置すると、複数の問題が発生します。第一に、凹んだ部分は隆起して盛り上がり、修復に数週間かかることもあります。第二に、隆起した部分はパットのラインに影響を与え、他のプレーヤーのスコアを悪化させます。第三に、多数のマークが修復されないままでは、グリーン全体が傷んでしまいます。グリーンフォークを使い、ボールマークの周りを慎重にかき上げて平らに戻すことで、グリーンの品質を保つことができるのです。
