
知って得する!バウンスの秘密
「バウンス」とは、ゴルフクラブ、特にウェッジ(アプローチショットで使うクラブ)の裏側、地面に触れる部分(ソール)の傾きのことです。具体的には、刃先(リーディングエッジ)を地面に置いた時、ソールの後方が地面からどれだけ浮いているかを角度で表します。この角度が、様々な場面でクラブの機能に大きな影響を与えます。
バウンスの大きな役割は、砂地や深い草、ダフった時(ボールの手前を打ってしまうこと)に、クラブが地面に深く潜り込むのを防ぐことです。ソール後方が持ち上がっているため、地面との抵抗が少なくなり、滑らかにクラブが動きます。例えるなら、ソリのように雪の上を滑るイメージです。これにより、ボールをきれいに捉えやすくなり、難しい状況からも脱出しやすくなります。
バウンスの角度が大きいほど、ソールは地面から高く浮き、砂や深い草の中でも抵抗が少なくスムーズにスイングできます。砂地でクラブが潜るのを防ぎ、ボールをうまく拾い上げてくれるので、バンカーショットが楽になります。深い草の中でも、同じようにクラブが滑ってくれるので、ボールをしっかりと捉えることができます。
反対に、バウンスの角度が小さいと、ソールは地面に近くなり、抵抗が大きくなります。硬い地面や芝の薄い場所では、バウンスが小さい方がボールをきれいに捉えやすく、狙い通りの正確なショットを打つのに向いています。芝が薄い場所でバウンスが大きいクラブを使うと、ソールが滑りすぎてしまい、トップしたりダフったりするミスが出やすくなります。
このように、バウンスはプレーする人の技量、芝の状態、スイングの癖によって適切な角度を選ぶことが重要です。自分に合ったバウンスを選ぶことで、どんな状況でもより良いショットを打つことができ、スコアアップに繋がります。色々なバウンスのウェッジを試してみて、自分に最適な一本を見つけてください。