打ち上げ・打ち下ろしの攻略法
競技場となる緑の広野は、平らな場所ばかりではありません。打ち上げや打ち下ろし、右や左への傾斜など、様々な地形が複雑に絡み合っています。それゆえ、傾斜を正確に理解することは、戦略を立てる上で最初の大切な一歩であり、良い点数で回るために大きく関わってきます。とりわけ、打ち上げと打ち下ろしは、飛距離の計算や使う道具選びに大きく影響する要素です。
傾斜の度合いによって、実際に飛ばすべき距離は水平距離とは大きく違ってきます。例えば、10度の打ち上げの場所において150ヤード先の旗を目指すとしましょう。表示されている距離は150ヤードですが、実際にはそれ以上の飛距離を出さなければ旗まで届きません。打ち上げでは、水平距離に加えて、高低差も考慮した飛距離を計算する必要があるのです。逆に、打ち下ろしの場合は、表示されている距離と同じ距離を飛ばそうとすると、必要以上に遠くへ飛んでしまいます。そのため、同じ距離でも、打ち下ろしでは通常より短い道具を使う必要があります。
傾斜を正しく読み取るには、場数を踏むことも大切ですが、競技場案内の図や距離案内書などを活用して、前もって情報を得ておくことも効果的です。加えて、実際に競技場で歩く際には、傾斜の度合いだけでなく、球が置かれている場所の状態や風の向きなども考え合わせ、全体を見て判断することが重要です。芝目を読むことも、傾斜同様に、狙った場所に球を落とす上で大切な要素となります。打ち上げや打ち下ろしの角度、風の強さ、芝の状態などを総合的に判断し、最適な戦略を立て、一打一打を大切にしましょう。そうすることで、良い結果に繋がるでしょう。