オールスクエア

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ゴルフスコア

ゴルフ用語「お」:オールスクェアの真髄

勝負を決める戦いであるマッチプレーでは、「お」という言葉がよく聞かれます。これは「オールスクェア」を意味し、両方の競技者の獲得したホール数が全く同じ、つまり引き分けの状態を表します。まさに、勝負の均衡点と言えるでしょう。どちらの競技者にも有利不利がなく、両者互角の状態です。 例えば、全体で18ホールのマッチプレーを考えてみましょう。9ホールずつ両方の競技者が獲得した時、この状態は「お」です。また、3ホール目まで両方の競技者が1ホールも取っていなかった場合も「お」となります。最初のホールから数えて何ホール目であろうと、獲得ホール数が同じであれば、常に「お」の状態です。 この均衡状態である「お」から、どちらかの競技者が先にホールを獲得することで、試合の景色は一変します。「お」から抜け出した最初の1ホールは、それまでの均衡を破る重要な一歩となるため、競技者にかかる重圧は計り知れません。次のホールをどう戦うか、戦略の転換が必要になる場合もあります。競技者は、精神的な強さと技術的な正確さの両方が求められる、まさに正念場を迎えます。 相手のプレーを意識し、冷静な判断をしつつ、自らの技量を最大限に発揮しなければなりません。この均衡点を制した者が、勝利への道を大きく切り開くことになるでしょう。まさに、マッチプレーの醍醐味であり、競技者の真価が問われる瞬間と言えるでしょう。勝負の流れを読み、攻めるか守るか、その選択が勝敗を分ける鍵となります。
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ゴルフ用語解説:おーる?おーるすくえあ?

ゴルフの試合形式には、一打一打の合計スコアで勝敗を決めるものと、各ホールごとの勝敗でポイントを競い合うものの二種類があります。後者の、ホールごとの勝ち負けで競う試合形式をマッチプレーと呼びます。このマッチプレー特有の用語に「オールスクエア」というものがあります。 オールスクエアとは、両者が獲得したホール数が全く同じである状態を指します。例えば、全18ホールのマッチプレーで、9ホールずつ両者が獲得している場合、その時点での対戦成績はオールスクエアとなります。つまり、勝敗が決していない引き分けの状態を表す表現です。 似たような言葉に「イーブン」がありますが、これはストロークプレー、つまり合計スコアで競う試合形式における用語です。イーブンは、規定の打数と同じ打数でホールアウトした際に用いられます。例えば、規定打数が4のホールで4打でホールアウトした場合、イーブンパーと呼びます。このように、オールスクエアとイーブンはそれぞれ異なる試合形式で使用されるため、混同しないように注意が必要です。 マッチプレーでは、各ホールの勝敗によってポイントが加算されていきます。そのため、最終的な合計スコアではなく、獲得したホール数によって勝敗が決まります。仮に最終ホールまでオールスクエアの状態が続いた場合は、最終的に引き分けとなります。引き分けの場合、再試合を行う、もしくは事前に定められた規定により勝者を決定するなどの措置が取られます。 また、競技によっては、最終ホールまでもつれ込んだ場合のオールスクエアを避けるために、あらかじめ引き分けなしのルールを設定している場合があります。このようにオールスクエアという用語は、マッチプレーの試合状況を理解する上で欠かせない重要な知識と言えるでしょう。