スコアの改善に役立つ strokes gained
ゴルフ初心者
先生、「す」ってゴルフ用語で何か聞いたことがあるんですけど、何のことですか?
ゴルフ博士
ああ、「す」のことだね。正式には「ストロークス ゲインド」といって、とても大切な考え方だよ。簡単に言うと、他のすべてのゴルファーと比べて、どれだけ少ない打数でホールアウトできたかを示す数値のことなんだ。
ゴルフ初心者
他のゴルファーと比べて、ってことですか?
ゴルフ博士
そうだよ。例えば、ティーショットが平均的なゴルファーより20ヤード飛んでグリーン近くにつけられたとすると、次のショットが有利になるよね。その有利さを数値化したものと考えていいよ。パットも、同じグリーン上の同じような位置からのパットと比べて、どれだけカップに近づけられたかで数値が決まるんだ。
すとは。
ゴルフで使われる「す」という用語について説明します。これは、打数増加分という意味で、英語ではストロークス ゲインドと言います。
strokes gained とは
golpes ganados(ゴルペス・ガナドス)とは、競技者の腕前を細かく測る新しいやり方です。他の競技者と比べて、どれだけうまく穴に入れたかを数字で表すのが特徴です。例えば、ティーショット、グリーンを狙うショット、パットなど、それぞれの場面での巧みさを比べることができます。
具体的に説明しましょう。まず、同じコースを回る多くの競技者のデータを集めます。そして、ある地点から穴まで何打で入れるかの平均値を計算します。例えば、ティーグラウンドから穴まで、平均的な競技者は5打で入れるとします。ある競技者が同じティーグラウンドから3打で入れた場合、その競技者のティーショットにおけるゴルペス・ガナドスは+2となります。つまり、平均より2打少なく穴に入れたということです。逆に、7打かかってしまった場合は、ゴルペス・ガナドスは-2となります。これは平均より2打多くかかったことを示します。
このゴルペス・ガナドスは、従来の方法では分からなかった細かな実力の差を明らかにするのに役立ちます。例えば、単純なスコアだけでは、ティーショットが得意でパットが苦手な競技者と、ティーショットが苦手でパットが得意な競技者の実力の差を正確に測ることは難しいです。しかし、ゴルペス・ガナドスを用いれば、それぞれの場面での得手不得手を数値で明確に捉えることができます。
このように、ゴルペス・ガナドスは自分の強みと弱みを客観的に理解するのに役立ちます。ティーショットが得意ならば、その強みを活かす戦略を立てることができます。逆に、パットが苦手ならば、集中的に練習することでスコアを伸ばせる可能性があります。また、コースをどのように攻めるかといった作戦を考える上でも、ゴルペス・ガナドスは貴重な判断材料となります。従来のスコアやパーオン率といった指標では測れない、より精密な実力分析を可能にする、画期的な方法と言えるでしょう。
項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
golpes ganados (ゴルペス・ガナドス) |
競技者の腕前を細かく測る新しい指標。他の競技者と比べて、どれだけうまく穴に入れたかを数字で表す。 | ティーショット、グリーンを狙うショット、パットなど、それぞれの場面での巧みさを比較。 |
計算方法 | 1. 多くの競技者のデータを集計し、ある地点から穴までの平均打数を算出。 2. 個々の競技者の打数と平均打数の差を計算。 |
平均打数5、競技者Aが3打で入れた場合、ゴルペス・ガナドスは+2。 平均打数5、競技者Bが7打かかった場合、ゴルペス・ガナドスは-2。 |
メリット | 従来の方法では分からなかった細かな実力の差を明らかにする。 自分の強みと弱みを客観的に理解できる。 コース戦略の立案に役立つ。 |
ティーショットが得意、パットが苦手な選手と、ティーショットが苦手、パットが得意な選手の実力の差を正確に測れる。 |
strokes gained の種類
ゴルフの上達を目指す上で、自分の得意な部分、苦手な部分を把握することはとても大切です。そのために有効な指標の一つがストロークゲインドです。ストロークゲインドは、大きく分けて四つの種類があります。
まず、ティーショットからグリーンに乗せるまでの一連の流れを評価する「ティーショットからグリーンまでのストロークゲインド」です。これは、ティーショットの飛距離や方向、アイアンショットの精度、アプローチショットの寄せの巧さなど、グリーンに乗せるまでの全てのショットを総合的に評価します。ここでの数値が低いということは、ティーショットからグリーンに乗せるまでの一連の流れに課題があることを示唆しており、練習や改善の際に重点的に取り組むべき分野と言えるでしょう。
次に、グリーン周りのプレーを評価する「グリーン周りのストロークゲインド」です。グリーン周りのアプローチやバンカーショット、そしてグリーンを外した際のパッティングなど、グリーン周辺の繊細な技術が評価対象です。この数値が高いということは、グリーン周りでのリカバリー能力が高いことを示しています。逆に低い場合は、グリーン周りのアプローチやバンカーショットの精度、短いパットの安定感などに課題があると考えられます。
三つ目は、パッティングのプレーを評価する「パッティングのストロークゲインド」です。これは、グリーン上でのパッティングの精度を測る指標で、カップまでの距離感や方向性、傾斜の読みなどが評価に含まれます。パット数はスコアの大きな部分を占めるため、この数値が向上すれば、スコアメイクに大きく貢献するでしょう。
最後に、これら三つのストロークゲインドを総合的に評価した「トータルストロークゲインド」です。この指標は、プレーヤー全体のゴルフの技量を測る上で重要な指標となります。個々のストロークゲインドと合わせて分析することで、自分の強みと弱みをより深く理解し、効率的な練習計画を立てることができます。それぞれのストロークゲインドを分析することで、どの分野に課題があり、どの分野が強みとなっているのかを具体的に把握し、効率的な上達を目指しましょう。
ストロークゲインドの種類 | 評価対象 | 数値が高い場合 | 数値が低い場合 |
---|---|---|---|
ティーショットからグリーンまで | ティーショット、アイアンショット、アプローチショットなど、グリーンに乗せるまでの一連の流れ | グリーンに乗せるまでの技術が高い | ティーショットからグリーンに乗せるまでの一連の流れに課題あり |
グリーン周り | グリーン周りのアプローチ、バンカーショット、グリーンを外した際のパッティングなど | グリーン周りでのリカバリー能力が高い | グリーン周りのアプローチやバンカーショットの精度、短いパットの安定感などに課題あり |
パッティング | グリーン上でのパッティングの精度(距離感、方向性、傾斜の読みなど) | パッティングの精度が高い | パッティングの精度に課題あり |
トータル | 上記3つのストロークゲインドの総合評価 | ゴルフの技量全体が高い | ゴルフの技量全体に課題あり |
strokes gained の活用方法
打数削減効果という考え方は、練習の質を高め、スコア向上に役立てることができます。どのように役立つのか、具体的に説明しましょう。まず、それぞれの分野における自分の実力を正確に把握することが重要です。例えば、パッティングの打数削減効果が低いとします。これは、他の技術と比べてパッティングで多くの打数を費やしていることを示しています。この場合、パッティング練習に重点的に取り組むことで、スコアの大幅な改善が見込めます。逆に、ティーショットからグリーンまでの打数削減効果が高い場合はどうでしょう。これはすでに高いレベルの技術を持っていることを意味します。ですから、この強みを維持しつつ、相対的に弱い分野、例えばアプローチやバンカーショット、あるいはパッティングの練習に時間と労力を費やすことで、よりバランスの取れたプレースタイルを確立し、さらなるスコアアップを目指せます。このように、打数削減効果は、限られた練習時間を有効に使うための、まさに羅針盤のような役割を果たすのです。
さらに、打数削減効果はコースマネジメントにも大いに役立ちます。自分の得意分野と不得意分野を把握することで、より戦略的なコースマネジメントが可能になるからです。例えば、ティーショットの精度が低いとします。安定してフェアウェイを捉えることが難しい状況では、無理に距離を稼ごうとして林などに入ってしまうリスクを避けるべきです。距離は多少犠牲になっても、確実にフェアウェイ、もしくはラフでも比較的安全な場所にボールを運び、次のショットに備える方が賢明でしょう。また、アプローチの打数削減効果が高いならば、グリーンを外しても積極的にピンを狙うなど、自分の能力に合わせた、より効果的な戦略を立てることができます。このように、打数削減効果を理解し、自分の長所と短所を把握することで、状況に応じた最適な判断を行い、スコアを縮めることができるのです。
打数削減効果 | 低い場合 | 高い場合 |
---|---|---|
パッティング | パッティング練習に重点的に取り組む | 他の相対的に弱い分野の練習に時間と労力を費やす |
ティーショットからグリーンまで | 他の相対的に弱い分野の練習に時間と労力を費やす | この強みを維持しつつ、相対的に弱い分野の練習に時間と労力を費やす |
アプローチ | アプローチ練習に重点的に取り組む | 積極的にピンを狙うなど、自分の能力に合わせた戦略を立てる |
ティーショット | 無理に距離を稼ごうとせず、安全な場所にボールを運ぶ | 積極的に距離を狙う |
strokes gained を計測する方法
打数差を測るには、いくつかの方法があります。今では、携帯電話のアプリや、インターネット上のサービスを使うのが一般的でしょう。これらの道具は、全地球測位システムやレーザー距離計などで測った距離の情報を取り込むことで、自動的に打数差を計算してくれます。最近では、打数差を測れる腕時計型の機器や携帯電話のアプリも出てきており、手軽に情報を得られるようになってきています。
これらの道具を使うには、まず自分の腕前(ハンディキャップ)を登録します。そして、ゴルフ場でプレーする際に、ティーイングエリアからグリーンまでの距離、グリーン上でのパット数などを記録していきます。これらの情報をもとに、アプリやサービスが自動的に打数差を計算してくれます。例えば、ティーショットを打った地点からグリーンまでの距離が200ヤードで、2打でグリーンに乗ったとします。この場合、同じ腕前のゴルファーの平均的な打数と比較して、打数差が計算されます。平均的なゴルファーが3打でグリーンに乗るコースだとすると、1打少ないので、打数差は+1となります。
こうして測った打数差は、過去の自分の記録や他の競技者の記録と比べることで、自分の実力を客観的に判断する材料になります。例えば、ティーショットの打数差がいつも悪いとすれば、ドライバーの練習に力を入れる必要があると分かります。アプローチの打数差が良ければ、それは自分の強みと言えるでしょう。
打数差を測り続けることで、練習の効果や弱点、そしてこれからの課題を掴むことができます。そうすることで、より効率的に練習に取り組むことができ、スコアを縮めることに繋がるでしょう。
方法 | 手順 | 活用例 |
---|---|---|
アプリ、インターネットサービス、腕時計型機器など |
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まとめ
ゴルフの上達を願う誰もが、練習の成果を目に見える形で実感したいと考えるものです。その願いを叶える強力な武器となるのが、近年注目を集めている「打数差分分析」です。この分析は、単にスコアや乗用率といった表面的な数字を見るだけでなく、それぞれのショットがどれほど効率的だったかを明らかにし、真の実力を測る指標となります。
従来の指標では、例えばパット数だけを見て「今日はパットが良かった」と判断しがちです。しかし、同じパット数でも、難しいロングパットを沈めたのか、短いパットを外したのかによって、質は大きく異なります。打数差分分析は、距離やライといった状況を考慮し、同じ腕前の競技者と比較することで、各ショットの貢献度を数値化します。これにより、自分の強みと弱みが浮き彫りになり、練習の的を絞ることができます。例えば、ティーショットが安定しているのにアプローチで打数をロスしていることが分かれば、アプローチ練習に重点を置くことで、より効率的にスコアアップを目指せるのです。
打数差分分析は、コース戦略の改善にも役立ちます。自分の得意なショットを活かせる状況を作る、あるいは不得意なショットを避けられるルートを選択することで、より有利にゲームを進めることができます。例えば、ティーショットの正確性が武器であれば、フェアウェイキープ率を高める戦略を立てることで、スコアメークに繋げやすくなります。逆に、バンカーショットが苦手であれば、バンカーを避けるルートを選択することで、大叩きのリスクを減らすことができます。
近年、打数差分分析を簡単に計測できる機器やアプリが増えてきています。これらのツールを活用すれば、誰でも手軽に自分のプレーを分析し、客観的なデータに基づいた練習やコースマネジメントに取り組むことができます。ゴルフは奥の深い競技であり、上達には地道な努力が欠かせません。打数差分分析は、その努力を効果的なものにするための羅針盤と言えるでしょう。ぜひ活用して、ゴルフの楽しさをさらに深めてください。
項目 | 説明 | メリット |
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打数差分分析 | 距離やライなどの状況を考慮し、同じ腕前の競技者と比較することで、各ショットの貢献度を数値化する分析手法。 |
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従来の指標 | パット数やフェアウェイキープ率など、表面的な数字のみを見る。 |
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分析ツール | 近年、打数差分分析を簡単に計測できる機器やアプリが増えてきている。 |
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