知っておきたいゴルフ用語:P
ゴルフ初心者
先生、「P」ってゴルフでよく聞きますが、どういう意味ですか?
ゴルフ博士
いい質問だね。「P」はパーのことだよ。規定の打数でホールアウトすることを指すんだ。
ゴルフ初心者
パー3とかパー4とかのパーですね。でもPIPって言う人もいるのはなぜですか?
ゴルフ博士
PIPはパーの略式ではないんだよ。正しくはパー・イン・プレーの略で、1パットで入れることをPIPと言うんだ。例えば、パー4のホールで3打でグリーンに乗せて、1パットで入れた場合「PIPでパー」のように言うんだよ。
Pとは。
ゴルフで使われる『P』(ピップ)という言葉について説明します。
定義
ゴルフ競技において、『パー』(英語表記 Par)とは、各ホールに設定された基準となる打数のことです。それぞれのホールは、その距離や難易度を考慮して、パー3、パー4、パー5のいずれかに分類されます。このパーという数値は、いわば理想的なゴルファーがそのホールを攻略するために必要な打数であり、プレーヤーの技量を測る指標として重要な役割を果たします。
パー3のホールは、通常、短い距離に設定されており、最初の打撃(ティーショット)でボールをグリーンに乗せ、そこから2打でカップインすることが標準的なプレーとされています。ティーショットでグリーンを外してしまうと、パーを達成することが難しくなります。
パー4のホールは、パー3よりも距離が長くなります。最初の打撃(ティーショット)の後、二番目の打撃(セカンドショット)でグリーンに乗せ、そこから2打でカップインするのが標準的です。正確なティーショットと、グリーンを狙う精度の高いセカンドショットが求められます。
パー5のホールは、最も距離が長く、三番目の打撃(サードショット)でグリーンに乗せ、そこから2打でカップインするのが標準となります。長距離を飛ばす力だけでなく、正確性も求められるため、戦略的なクラブ選択とコースマネジメントが重要になります。
自分のスコアがパーと比べてどうだったかによって、プレーの評価が変わります。パーと同じ打数であれば『イーブンパー』、パーよりも少ない打数であれば『アンダーパー』、パーよりも多い打数であれば『オーバーパー』と呼ばれます。アンダーパーでホールアウトすることは、優れた技量を示すものであり、多くのゴルファーの目標となっています。また、パーを把握することで、各ホールでの攻め方やクラブ選択といった戦略を立てる上でも役立ちます。例えば、パー5のホールで残り200ヤードの場合、2打でグリーンを狙うか、3打で確実にグリーンに乗せるかといった判断を、パーを基準に行うことができるのです。
ホールの種類 | 基準打数 (パー) | 標準的なプレー |
---|---|---|
パー3 | 3 | ティーショットでグリーンに乗せ、2パットでカップイン |
パー4 | 4 | ティーショット、セカンドショットでグリーンに乗せ、2パットでカップイン |
パー5 | 5 | ティーショット、セカンドショット、サードショットでグリーンに乗せ、2パットでカップイン |
パーとスコアの関連性
ゴルフ競技において、基準打数である「パー」は、自分の腕前を測る上で欠かせない物差しです。各ホールにはそれぞれ定められたパーがあり、これはそのホールを理想的なゴルファーがカップインさせるまでに要する打数を意味します。自分の打数とパーを比べることで、そのホールでのプレーの良し悪しを判断できます。
例えば、パー4のホールを考えてみましょう。これは、4打でカップインさせることが標準とされているホールです。もし4打でホールアウトできれば、そのホールのスコアはパーとなります。5打かかった場合はパーより1打多い、つまり1オーバーとなります。逆に、3打でカップインできた場合はパーより1打少ない、つまり1アンダーです。このように、パーを基準として、オーバーまたはアンダーで自分のプレーを評価します。
通常、ゴルフコースは18ホールで構成されており、それぞれのホールのパーを合計すると72になることが多いです。この72を基準に、1ラウンド(18ホール)のスコアを評価します。もし1ラウンドの合計スコアが72であれば、イーブンパーです。72より大きい場合はオーバーパー、小さい場合はアンダーパーとなります。パーを基準とすることで、異なるコースや異なる技量の競技者同士でも、公平にプレーの巧拙を比べることができます。
さらに、実力の差を調整するためのハンディキャップの算出にも、パーは重要な役割を担います。ハンディキャップとは、ゴルファーの腕前を示す目安です。パーとの差を基に計算され、ハンディキャップを適用することで、実力の異なる競技者同士が互角に競い合うことができます。つまり、ハンディキャップはゴルフの公平性を保つための重要な仕組みと言えるでしょう。
項目 | 説明 | 例 |
---|---|---|
パー | 理想的なゴルファーがカップインさせるまでに要する打数 | パー4のホールで4打でホールアウト |
オーバー | パーより多く打数がかかった場合 | パー4のホールで5打かかった場合(1オーバー) |
アンダー | パーより少なく打数でホールアウトした場合 | パー4のホールで3打でホールアウトした場合(1アンダー) |
イーブンパー | 1ラウンド(18ホール)の合計スコアがパーと等しい場合 | 18ホールの合計パーが72で、合計スコアも72 |
オーバーパー | 1ラウンドの合計スコアがパーより大きい場合 | 18ホールの合計パーが72で、合計スコアが80 |
アンダーパー | 1ラウンドの合計スコアがパーより小さい場合 | 18ホールの合計パーが72で、合計スコアが70 |
ハンディキャップ | ゴルファーの腕前を示す目安。パーとの差を基に計算 | – |
コース設計におけるパーの役割
ゴルフコースの設計において、パーの設定はコースの個性と戦略性を決定づける極めて重要な要素です。パーとは、そのホールを熟練した競技者が規定の打数でホールアウトすることを想定した数値であり、コース設計者は、地形、距離、ハザードの配置といった様々な要素を綿密に考慮しながら、各ホールに適切なパーを割り当てていきます。
例えば、パー3のホールを考えてみましょう。距離が短く、グリーン周りも平坦で障害物がない場合は、比較的容易にパーを取ることが可能となるでしょう。しかし、同じパー3でも、距離が長く、グリーンの手前に深い谷や池といったハザードが配置されている場合は、パーを取ることが一気に難しくなります。熟練者であっても、正確なショットと戦略的なコースマネジメントが要求されるため、プレーヤーの技量を試す挑戦的なホールとなるでしょう。
パー4やパー5といった長いホールでは、フェアウェイの幅や形状、グリーンの起伏、バンカーや池といったハザードの配置など、考慮すべき要素がさらに増えます。例えば、フェアウェイが狭く曲がりくねっていたり、グリーン周りに深いラフやバンカーが巧みに配置されていると、正確なショットが求められるため、難易度が高まります。一方、フェアウェイが広々としていたり、グリーンへのアプローチが容易な場合は、比較的パーを奪いやすいホールとなります。
コース設計者は、これらの要素を組み合わせて、各ホールに個性と戦略性を持たせるのです。あるホールは正確なショットが求められる戦略的なホールに、別のホールは思い切った攻めが rewardedされるホールにと、変化をつけることで、プレーヤーは飽きることなく、コース全体を楽しむことができます。適切に設定されたパーは、ゴルファーに適切な挑戦を与え、コースの面白さを最大限に引き出す重要な役割を担っていると言えるでしょう。
ホールの種類 | 難易度を決める要素 | 易しいホールの例 | 難しいホールの例 |
---|---|---|---|
パー3 | 距離、グリーン周りの地形、ハザード | 距離が短く、グリーン周りも平坦で障害物がない | 距離が長く、グリーンの手前に深い谷や池といったハザードがある |
パー4, パー5 | フェアウェイの幅や形状、グリーンの起伏、ハザードの配置 | フェアウェイが広々としており、グリーンへのアプローチが容易 | フェアウェイが狭く曲がりくねっており、グリーン周りに深いラフやバンカーがある |
パーと戦略
ゴルフ競技において、各ホールに設定された基準打数であるパーを理解し、それを土台として戦略を練ることはとても大切です。パーは、そのホールでどれだけの打数でカップインすることが想定されているかを示す重要な指標であり、プレーヤーはこのパーを意識することで、それぞれのホールでの目標を明確にすることができます。
例えば、パー5のロングホールの場合、通常は3打でグリーンに乗せ、残りの2打でパットを決めてカップインすることが基本的な戦略となります。しかし、もしあなたが飛距離に自信を持っているプレーヤーであれば、2打目でグリーンを狙うという、より攻撃的な選択肢も考えられます。ただし、2打目でグリーンを狙うということは、それだけリスクも高くなるということを忘れてはいけません。池やバンカーなどの障害物に捕まる可能性も高まりますし、グリーンを外した場合、大叩きにつながる危険性もあります。ですから、自分の実力やその日の調子、そしてコースの状況などを総合的に判断し、最適な戦略を選ぶ必要があります。
パー4のミドルホールでは、最初のティーショットでフェアウェイの中央を狙い、2打目でグリーンを狙うのが基本的な戦略となります。ティーショットが狙い通りにフェアウェイに行った場合は、グリーンを狙うことでバーディーのチャンスも生まれます。しかし、もしティーショットが曲がって林などに入ってしまった場合は、無理にグリーンを狙わず、安全な場所にボールを移動させてから3打目でグリーンを狙うという、リスクを避ける戦略も大切です。状況によっては、ボギーを避けてパーで上がることを最優先にする判断も必要です。
このように、パーを基準にすることで、その時々の状況に応じた適切な戦略を立てることができます。競技ゴルフでは、自分のスコアだけでなく、対戦相手のスコアや残りホール数なども考慮に入れながら、より高度な戦略を立てることが求められます。時には、攻めるのではなく、守備的な戦略をとることも重要です。パーセーブを最優先にすることで、安定したスコアを維持し、勝利に近づくことができるのです。
ホールの種類 | パー | 基本戦略 | 攻撃的戦略 | 守備的戦略 |
---|---|---|---|---|
ロングホール | 5 | 3打でグリーンに乗せ、2パットでカップイン | 2打目でグリーンを狙う | リスクを避け、パーセーブを優先 |
ミドルホール | 4 | ティーショットをフェアウェイ中央に、2打目でグリーンを狙う | ティーショットが成功ならバーディーを狙う | ティーショット失敗なら安全策を取り、パーセーブを優先 |
様々なパーの種類
ゴルフには、一つの穴ごとに定められた基準打数であるパーの他に、様々なパーの種類が存在します。まず、各ホールのパーを見ていきましょう。ゴルフコースは通常18の穴で構成されており、それぞれの穴にはパー3、パー4、パー5といった基準打数が設定されています。これは、その穴をどれだけの打数でカップインさせることが標準的かを示すものです。パー3は短い距離のホールで、ティーショットでグリーンを狙うのが一般的です。パー4は中距離のホールで、ティーショット後にグリーンを狙うか、またはグリーン手前に運び、そこからアプローチショットでグリーンに乗せるのが一般的です。パー5は最も長い距離のホールであり、複数打でグリーンに近づき、そこからアプローチとパットでカップインを目指すことになります。
次に、コース全体のパーについて説明します。18ホール全てのパーの合計をコースのパーといいます。多くのゴルフコースでは、パー72に設定されています。しかし、コースによってはパー70やパー71といった設定のコースも存在します。これは、各ホールのパー3、パー4、パー5の組み合わせがコースによって異なるためです。パー3の多いコースはパーが低くなり、逆にパー5が多いコースはパーが高くなる傾向があります。このパーの組み合わせの違いが、各コースの個性や戦略性を生み出していると言えるでしょう。同じパー72のコースでも、パー3、パー4、パー5の比率が異なることで、難易度やプレーの感覚が大きく変わるため、ゴルファーはコースのパー構成を事前に確認し、戦略を立てることが重要です。
最後に、ゴルフ以外の場面で使われるパーについて触れておきます。パーはゴルフ用語として広く知られていますが、日常会話でも「標準」や「平均」、「同等」という意味で用いられることがあります。例えば、「今日の仕事はパーレベルだった」というように使われます。このように、パーはゴルフだけでなく、様々な場面で用いられる言葉なのです。ゴルフにおいてパーは、単なる数字ではなく、ゴルファーの目標であり、コース設計の基準となる重要な指標です。パーを理解することで、ゴルフをより深く楽しむことができるでしょう。
種類 | 説明 | 例 |
---|---|---|
ホールのパー | 各ホールの基準打数。ホールの距離によってパー3、パー4、パー5に分類される。 | パー3:短い距離のホール パー4:中距離のホール パー5:長い距離のホール |
コースのパー | 18ホール全てのパーの合計。 | パー72(最も一般的)、パー70、パー71など |
ゴルフ以外で使われるパー | 標準、平均、同等の意味。 | 今日の仕事はパーレベルだった。 |