1. 概要
・PINGの新ドライバー「G440 LST」と「G440 MAX」を比較テスト
・撮影はイギリス南東部の「Foresight HQ」で行われた
・G430シリーズが2024年で非常に成功したため、G440への期待が高い
・G440シリーズには「LST」「MAX」「SFT」があるが、今回はLSTとMAXを比較
2. 主要な変更点
・PINGはこれまで「寛容性が高いがスピードがやや遅い」と言われていたが、G440ではスピード向上を目指した
・フェースが薄くなり、ヘッド全体の重量を軽量化しつつ、後方に29gのウェイトを配置
・LSTとMAXのヘッド体積は異なり、LSTはやや小さめ (10ccの差)
・打音と打感が向上し、より高評価
3. LST (Low Spin Technology) のテスト結果
・初速 175mph、スピン 2000rpm、打ち出し角 13度、キャリー 305ヤード
・PINGのLSTモデルは、低スピンながら高い寛容性を持つのが特徴
・低スピンモデルではあるが、過度な低スピンにならず安定感がある
・打音は高めでクリア、前モデル (G430) よりも向上
・見た目は過去のGシリーズに近く、「PINGらしさ」を継承
4. MAXのテスト結果
・初速 172mph、スピン 2481rpm、打ち出し角 13.4度、キャリー 311ヤード
・LSTよりもややスピン量が多いが、過去のMAXモデルと比べても抑えられている
・スピンのばらつきが極めて少なく、安定感が高い (±200rpmの範囲内)
・ヘッド形状はやや長めで、構えた時に安心感がある
・LSTより寛容性が高いため、一般ゴルファーに最適
5. 結論
・G440シリーズは、PINGのドライバーの中で最も完成度が高い
・LSTはスピンを抑えつつ寛容性があり、上級者向け
・MAXはより寛容性があり、一般ゴルファーに適している
・総合的に「2025年の最も印象的なドライバーラインナップ」と評価
・今後の比較動画 (TaylorMade vs. PING) も予定されており、さらなる検証が楽しみ
総評:PING G440は寛容性・安定性・スピードのバランスが取れた高性能ドライバーで、多くのゴルファーに適している。
PING G440 DRIVER FAMILY
新モデルの概要
- PING G440シリーズの3種類:
- LST (Low Spin Technology)
- Max (スタンダードモデル)
- SFT (Straight Flight Technology, 右へのミスを抑制)
- G430 10Kは引き続き販売されるが、新たな10Kモデルは現時点ではなし。
各モデルの特徴と改良点
G440 Max
- 最も幅広いプレイヤー層に適したモデル。
- 29gの可動ウェイト(G430は28g)によりMOI(慣性モーメント)が向上。
- 形状がややコンパクトになり、よりバランスの取れたデザイン。
- カーボンフライテクノロジーを搭載し、より軽量で安定したヘッドに。
- 調整可能な重心シフト機能を搭載。
G440 LST
- スピンを抑えた設計で、ハイスイングスピードのプレイヤー向け。
- 形状がやや小型化され、Maxとより似た見た目に。
- 低スピンながらも安定性を維持し、極端な低スピンヘッドとは異なる設計。
G440 SFT
- 9°の低ロフトモデルが追加され、スライスを抑えつつ打ち出し角を最適化。
- 右方向へのミスを防ぐ「ドロー+」ウェイト設定が可能。
- ヘッドサイズがやや大きくなり、寛容性が向上。
- スライス傾向の強いプレイヤー向けに最適。
その他の改良点
- ヘッド重量が3g軽量化され、より長尺シャフト(最大46インチ)に対応。
- 標準シャフト:46インチ、アップグレードシャフト:45.5インチ。
- 新デザインのカーボンクラウンにより、視覚的にすっきりとした印象。
- インパクト音が「クリアで力強い」との評価。
試打結果と評価
G440 SFT
- 右方向へのミスが抑えられ、スライス対策として効果的。
- 低ロフト設定(9° → 7.5°)によりダイナミックロフトが適正化。
- スライス傾向のプレイヤーでもスピンを抑えつつ安定した弾道を実現。
G440 Max
- 直進性が高く、最も多くのプレイヤーに適合するモデル。
- スピン量が適度で、安定したボールスピードを提供。
- フィッティングにおいて、約65~70%のゴルファーに最適。
G440 LST
- ボール初速が向上し、低スピンで強い弾道が出る。
- ランをしっかりと稼ぎつつ、極端な低スピンになりすぎない設計。
- フィッターからの評価が高く、特にダイナミックロフト17°前後を狙うプレイヤーに最適。
まとめ
- G440シリーズは全体的に高評価で、特に寛容性と安定性が向上。
- SFTの9°モデル追加は大きなポイントで、スライス対策の選択肢が増えた。
- LSTはボールスピードが向上し、適度なスピン量を維持。
- Maxは相変わらず万能モデルで、多くのゴルファーにフィット。
次回は G430 vs G440の比較テスト を実施予定。
G440の微細な改良が実際のパフォーマンスにどのような影響を与えるのかに注目!