バンカーショット攻略!『さ』を制する者がゴルフを制す
ゴルフコースで見かける砂地、いわゆるバンカーには、実に様々な種類の砂が使われています。真っ白でさらさらとした砂もあれば、少し粒が粗くて色の濃い砂、さらには砂利に近いような砂まで、その種類は実に様々です。この砂の種類によって、ボールの沈み込み具合やスイングの時の抵抗感が大きく変わるため、同じバンカーショットであっても、その打ち方を微妙に変える必要があるのです。バンカーの砂質を見極めることは、バンカーショット成功の鍵と言えるでしょう。
まず、さらさらとした砂の場合を考えてみましょう。このような砂では、ボールは深く沈み込みやすいという特徴があります。そのため、クラブを砂に深く入れて、ボールの下の砂ごと爆発させるように打つ必要があります。砂を爆発させることで、ボールを砂の上に押し出して脱出させるのです。この時、クラブヘッドが砂に潜りすぎると、ボールに力が伝わらず、脱出が難しくなるため注意が必要です。
反対に、粒の粗い砂の場合は、ボールは沈み込みにくいため、クラブを砂の表面に滑らせるように薄く打ち出す必要があります。この打ち方をエクスプロージョンショットと言います。粗い砂質では、深く潜らせすぎると抵抗が大きくなり、クラブが砂に捕まってしまいます。結果として、ボールはバンカーから脱出できず、思わぬミスショットにつながる可能性があります。
では、どのように砂の種類を見極めれば良いのでしょうか? 一つは、バンカーに入る前に砂を軽く触ってみることです。指で砂を触ることで、砂の粒の大きさや湿り具合を確かめることができます。また、他の競技者のバンカーショットを観察するのも有効な方法です。ボールの沈み込み具合や砂の飛び散り方を見ることで、砂質を推測することができます。これらの情報をもとに、適切なクラブを選び、スイングを調整することで、バンカーショットの成功率を格段に向上させることができるでしょう。砂質を見極める力は、ゴルフ上達への近道と言えるでしょう。