「アタックアングル(Attack Angle)」と「ドライバーのエイミング(狙い)」関係性

要約

この動画では、「アタックアングル(Attack Angle)」がドライバーのエイミング(狙い)にどのような影響を与えるかについて解説しています。ゴルフのスイングは、縦回転の観覧車(Ferris wheel)と横回転のメリーゴーランド(Merry-go-round)の間の角度で行われるため、ダウンスイングではアウト方向(右方向)に、アッパースイングではイン方向(左方向)に影響を及ぼします。
例として3人のゴルファー(PGAツアープロ、LPGAツアープロ、アマチュア)がそれぞれ異なるアタックアングルでスイングしながら、共通のドローショット(右から左に曲げる球)を打つ場面を分析。

  • PGAツアープロ(アタックアングル -4°):ターゲットに真っ直ぐ構えても自然にドローがかかる。
  • LPGAツアープロ(アタックアングル +2°):ターゲットより6°右を向くことで理想のドローが打てる。
  • アマチュア(アタックアングル +4°):ターゲットより8°右を向く必要がある。

それぞれのゴルファーが同じドローを打つにもかかわらず、狙う方向が大きく異なるのはアタックアングルの影響によるものだと説明しています。

詳細

ゴルフにおいて、ドライバーのショットでどこを狙うべきかは単純に「ターゲットに対してまっすぐ構えればいい」というものではありません。特に「アタックアングル(Attack Angle)」と呼ばれるクラブがボールに対してどのような角度で入るかが、ボールの打ち出し方向や弾道に大きな影響を与えます。アタックアングルとは、クラブがボールにインパクトする瞬間に、上向き(アッパーブロー)なのか、下向き(ダウンブロー)なのか、または水平なのかを示すものです。この動画では、アタックアングルの違いがスイングディレクション(Swing Direction)とクラブパス(Club Path)にどのように影響し、それによってゴルファーがどこにエイム(狙い)を定めるべきかを説明しています。

ゴルフのスイングを単純化すると、縦に回る観覧車(Ferris wheel)と、横に回るメリーゴーランド(Merry-go-round)の中間のような動きになります。ダウンスイングでは、スイングディレクションに対してクラブヘッドが「アウト(右方向)」に向かいながらボールに向かっていきます。一方、アッパーブローでボールを打つ場合は、「イン(左方向)」に向かう力が発生します。このため、アタックアングルが変わると、同じスイングディレクションでもクラブパス(ボールが飛び出す方向)が変わるのです。

この動画では、3人の異なるゴルファーがそれぞれのアタックアングルでどのように狙いを変えなければならないかを解説しています。

  1. PGAツアープロ(アタックアングル -4°)
    • ダウンブロー(-4°)で打つため、スイングディレクションに対してクラブパスは右方向(アウト)へ4°向かう。
    • したがって、ターゲットに対してまっすぐ狙っても、自然と理想的なドロー(右から左へのカーブ)がかかる。
    • そのため、彼はターゲットを直接狙って問題なくショットできる。
  2. LPGAツアープロ(アタックアングル +2°)
    • アッパーブロー(+2°)で打つため、スイングディレクションに対してクラブパスは2°左方向(イン)に向かう。
    • 理想的なドローを打つために4°アウトのクラブパスが必要なので、ターゲットより6°右を向いて構える必要がある(2°分を相殺し、さらに4°アウトを作る)。
    • 結果として、ターゲットの方向にボールを打ち出しながら、理想のドローを生み出すことができる。
  3. アマチュアゴルファー(アタックアングル +4°)
    • クラブヘッドスピードが85mphで、アッパーブロー(+4°)のスイング。
    • 彼の場合、スイングディレクションに対してクラブパスは4°左方向(イン)に向かう。
    • そのため、まずターゲットより4°右を向くことでスイングディレクションを補正し、さらに4°アウトにするために追加で4°右を向く。
    • 結果として、ターゲットより8°右を向く必要がある。

このように、3人のゴルファーは全員ドローを打とうとしているにもかかわらず、それぞれが異なる方向にエイムを設定しています。これはアタックアングルがクラブパスに影響を与え、その結果、スイングディレクションの調整が必要になるからです。プロゴルファーのようにダウンブローで打つ場合はターゲットに真っすぐ構えても問題ありませんが、アッパーブローで打つゴルファーはより右を向いて狙う必要があります。

つまり、単純に「まっすぐ狙えばいい」わけではなく、自分のアタックアングルを理解し、それに合わせて適切に狙いを設定することが重要だということです。この知識を活用すれば、自分のスイングに最適な狙い方を見つけ、より一貫したショットを打つことができるようになります。