不動産・住宅・住まいの探し方:南向き信仰の善し悪し(14.10.08)

南向き(マンション)が絶対条件という方もいれば、旗状敷地(敷地延長)の土地がいいという方もいる。ここ最近の実例から思い出された典型的なケースを紹介しましたが、方位や向きは価格や売れ行きが左右されるため、重要な要素になります。以下、・・向き(マンション)、・・道路(土地)を統一して・・向きと表現しますが基本的な考え方は同じです。

購入する方に「南向き」の人気が根強い。割り切って不動産を考えるプロは、価格が高いし、なんでもかんでも南ならいいというものではないだろうと心の中では思っているが、お客様の目の前では「やっぱり南向きがいいですよね」と売りたいがために迎合する。

南向きの良さは、なんと言っても日当たりが確保されやすいということ。生活の中心となる部分が南に面し、これからの冬の季節は時にありがたさを感じる。逆にマイナス面としては、価格が高くなることに加え、マンションなら逆光となり眺望がかすむこと、戸建てなら開口部が広い面が道路(公衆)にさらされプライバシーを確保することにケアしなければならないこと。

日当たりを重視する場合、総じて南向きのほうがよい傾向にあるが、他の方位だからといって日当たりが確保できないとは限らない。土地の場合、例え北向きでも、南側に庭(空間)が取れる、高窓や中庭で光を取り入れることができることもあり、北向きだから絶対日当たりが悪いとイコールになるわけではない。東、西も同様であり、旗状敷地でもプランニングと敷地形状次第となる。

マンションの場合、北向きだと直接の日当たりは厳しいかもしれないが、周りに所在する部屋よりも高い建物がない場合、採光(日当たりではなく)は得られる場合もある。眺望も順光で見やすく、なによりも価格が安い。

お伝えしたいのは、物件選定をする際、方位や向きだけに固執しすぎることがないようにということ。南向きがダメというわけではなく、向き・方位は他の項目も含めて判断する一つの材料でしかない。

南向きにも関わらず安い、地域限定(マンション限定)でたまたま南向きしかない、ということで南向きを選ぶこともあるでしょうし、南向きでも庭が広くてプライバシーも確保できる、南向きでも目の前に高い建物があってマイナス評価になることもある。逆に、北向きでも採光(日当たり)が確保できそう、地域限定で北向きしかない、予算的に北向きを選ぶと他の条件が希望に適うといことで北向きを選ぶことになることもある。

例:南、南西、西向きの3つの棟からなるマンションで南向きの棟ばかり売り出される(南側に二路線の高架がある)、角部屋で一方向が隣のマンションの玄関・廊下に面しマイナス評価になっている。敷地が狭く南向きリビングの窓が道路すぐそばにきてフェンスもなく不安になる建物。

情報を収集しているとき、現地にて確認する際に、向き・方位のみで取捨しないことをお勧めします。希望しない向きでも、現地に行ったら問題ない、安い、その他の条件が希望以上、という掘り出し物に出会うこともある。家相やなにかしらの条件でどうしてもというなら仕方ないが、日当たりとかなんとなくの信仰という抽象的なものであれば、とりあえず見るだけ見てから判断しても遅くはない。

購入するときは売るとき貸すときの出口戦略を考えなければならないが、都心部や駅近くのマンションであれば、日中は部屋にいることが少ない人が購入層になるため、向き・方位は選定するなかで重要度の順位は下になる。逆に郊外なら敷地の広さで日当たりは確保できるのかもしれない。とは言っても、南向き信仰が根強いことからあえて南向きを選ぶことも。

不動産には、向き・方位以外にもいろいろな項目がある。どの項目でも不動産を構成する一部分(一項目)に固執することなく、さまざまな角度から総合的に見て、比べて、判断することが大切になります。



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