不動産・住宅・住まいの探し方:公共の利益(街並み)が私的(資産価値)にも有効(12.11.02)

現地を視察するには、時間もお金もなく、TV画面から映し出される映像を観るしかない地中海のきれいな街並み。

建物の形、大きさなどはバラバラでも、白い外壁にオレンジ(茶も)の屋根で統一された街は、地中海の海と青空に映えて、とても上品で優雅な美しさを醸し出している。

日本でも、分譲地に建築協定を設け、街並みの統一感を出して、街の雰囲気づくりを行っている地域は多い。

今朝の日本経済新聞に、この協定を今まで以上に細部にわたって取り決め、資産価値の維持を目指した取り組みが紹介された。

建物の階数・高さ、区画形状変更の禁止、フェンスの生垣、などは、今までの建築協定(地区計画含む)でも見受けられたが、今回の取り組みでは、さらに、屋根や外壁の色、アンテナや屋外広告物の制限も加わった。

各地の行政で急速に浸透した景観法(景観条例)では、趣旨を尊重し、好ましくない景観でなければ、自由な色合いで建築することができたが、今回の協定では、色まで限定した強い内容。

これを束縛と窮屈さを感じて敬遠するか、気持ちいい街並みと資産価値の維持から好ましく受けるか、人によって受け方も変わる。

足立区で、ゴミ屋敷に対して強制力を持った条例が制定され、街並みの維持へ動き出した。柏市では、駆逐しそうな古家の撤去を推進する条例がある。

ゴミ屋敷が近隣にあれば、売却そのものにも影響を及ぼす。(売却できなれば資産価値なし)

土地は環境を買え、の言葉通り、街並みの良し悪しで資産価値に影響が出ることから、今回の取り組みは好意的に考えてもいい。

従来からも、建築協定で街並みを維持していこうという取り組みはあった。街を整える地区計画でも、色彩までは及ばずとも、似たような取り組み。

都市の風致(良好な自然的景観)を維持するための風致地区というものもある。

どれも、建物の好みという私的よりも、街並みという公を優先していこう、それが私的(資産価値)にもつながるという考え。さらに景観条例なども制定され、この流れは強い。

雑多な下町のような街並みも、味わいがあり、熟成されたものがあって、生活に便利だったり、文化的だったりもする。協定区域でも、下町でも、暮らす人が街をつくるもの。

ハード(法規制)もソフト(人)も、大事なのは、不動産以外でも同じか。私的な財産権と、公共の利益。人それぞれ性格、考えがあって難しい。自分に相性がよい街で暮らしたい。



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