住宅購入アドバイザー雑記:制御できないものに手を出さない(15.08.10)

今月4日に、京浜東北線の横浜~桜木町間で架線切断のトラブルがあった。これは停止禁止区間に列車が停車したため(再出発時のショート)と伝えられている。

8日には、山陽新幹線で停電が起きた。これは車両のカバーが脱落後に舞い上がって架線と接触してショートしたのが原因とされる。このカバー脱落では車両にもぶつかり乗客にケガ人も出た。カバー脱落はボルトの締め方の問題と伝えられている。

日本の交通、特に鉄道では、運行の正確性、安全性は、世界的にも評価され、そのノウハウはハード面以上のセールスポイントになり鉄道インフラの輸出拡大にも寄与しております。

しかし、今月の二つの事故は、どちらも人為的な要因であるが、鉄道そのものを貶めるものでもなく、人為的なミスが無いに越したことはないが、ミスがあるという前提に立っていた方がいい。

鉄道ならまだ人間が制御できる範囲だが、現実の話しであれば原子力、SF映画(将来的)の話しであれば恐竜(ジュラシックワールド)、コンピューター(ターミネーター)など、人間が制御できないものは手を出さない方がいいのではと思う。

もし、手を出すなら完全に制御できる、ミスが起きてもすぐに対処できるというほどに研究や技術が進歩してからにしてはどうか。また、人為的なミスだけではなく、災害や不測の事態なども起こりうることで、なおさら緊急時の対応力が必要となる。

住宅購入でも同じことを考えてみたい。

まず、不動産そのものにも、建物新築でも、人為的なミス、災害や致し方ない事故や事態があることを前提に立たなければならない。

不動産取引実務では、文章や数字などが中心のため、ある程度の知識を持った人が意識をしっかり持っていればミスは生じづらい。それでも、ボルトの絞め忘れなどうっかりミスもあるので、購入者もプロだからと信じ切らずに確認していくことが必要である。ミスの確率が小さい担当者を選ぶことも肝要です。(実名は避けますが、大手でも担当者しだいであり、フランチャイズ系はイメージに惑わされないように)

建築でも、ミスが生じることあり、過失も悪意もない場合でも不具合が生じることもある。ミスや不具合がないことを目指すよりも、そのようなときにどのような対応をする会社なのかを見極めた方がいい。

また、不動産そのものや取引の中では問題はなくても、購入された方ご自身に不測の事態が生じることもある。

一番多いのが収入の減少に起因するもので、住宅ローンの返済や家計が苦しくなって、破たんまではいかなくても手放すことになる。また、家族間の状況変化も多い、病気、介護、離婚など後ろ向きのケースばかりではなく、子宝に恵まれ過ぎた、子供に才能がありすぎてお金がかかる、など。

このように、人為的なミスもあれば、不測の事態が生じることもある。この時、どれだけの対応力があるのかを考えて住宅は購入しなければならないが、収入を増やすことや不測の事態を避けることは神がかり的な部分もあり、一番簡単で実践しやすい方法は、制御できない物件(金額)には手を出さないこと。

極端ですが、経済力に余裕があれば、いかようにも対応できます。2,000万円の物件を買う力があるなら1,000~1,500万円程度に、3,000万円の力なら2,000万円程度にと、余裕を持った購入をすることが、あらゆるミスや事態から対処できる力を備えることにつながります。



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