住宅購入アドバイザー雑記:時代が変われば不動産の流れも変わる(14.10.20)

総戸数300戸を超えるような大規模マンションでは築15年も過ぎると、常に数件の部屋が中古マンションとして販売されている。

不動産が動くシーズン期の週末ともなると、同じマンション内でオープンルームが同時に行われることもある。※各部屋売主が違えば、オープンルームを開催する業者も変わる。

そのような週末の午後半ばになると、お目当ての部屋はバラバラでも、ご見学に来た方が重なり、多くの見学者が同時にマンション内を右往左往と歩くことになる。

歩いている様子を見ると、明らかにお客様だなと分かる。この大半をご高齢の方が占めるようになった。

以前なら、お子様連れのファミリーというのがオープンルームへお越しになる定番だったが、時代とともに様相も変わったようである。

高度成長期からバブル期までは「閑静な住宅地の一戸建て」が理想といわれ、郊外に大規模開発のニュータウンなどがぞくぞくと造成され街が開かれていった。

バブルが崩壊してから20年を越えた今では「都心へアクセス良いマンション」が人気を集め、湾岸エリアをはじめ高層マンションがぞくぞくと建設されている。

この移り変わりは、住まいへ求める条件の変化が如実に現れたもの。以前は、利便性よりも緑もあって静かな住環境を求められたが、現在は利便性がすべてといえるような求められ方になった。

緑もあって静かな住環境とは、裏返せば、街中や都心から離れたエリアになることが多く、駅から遠かったり、商業施設が不足していることも多い。

利便性が高いマンションの場合、クルマに乗らなくても生活しやすい、商業施設・生活施設(病院など)が徒歩圏に揃っている、部屋の外(庭やエントランスなど)は管理会社が手入れをしてくれる、など、住まいへの労力が軽減される。

利便性を重視した住まいというのは、激しい勤務や休日に外出することが多くなった今の現役世代にも相性がいいが、それと同時に高齢者の方にも相性がいい。

現役世代にも高齢者世帯にもとなれば、それは購入層のかなりの割合を占めているということになり、今後、この大きな流れは続いていくものと思われる。

利便性高いマンションには需要が高まり、郊外の戸建て・土地は需要が減少する。これは当然価格に反映される。※利便性高い地域の戸建ても需要は高まり、マンションでも利便性が低い地域では需要が減少する。

人口減少・供給ストックの増大という根っこの需給関係があり全体的に弱含みだが、その中でも落ち方の緩急が、マンションと戸建て、もしくは、利便性の良し悪しによる地域差で、大きく変わってくる。

そして、この傾向が続けば、平日は利便性の高いマンション、休日は戸建て(別荘)というような二つの住宅を使い分ける世帯が増えてくるかもしれない。※クルマや家電などの二台持ち感覚。私なら平日は千葉、休日は地方に観光拠点を持つというのもいいな。

郊外の戸建てが安くなるということは悪いことばかりではない。そもそもの日本の住宅環境や生活が充実・改善されることにも繋がる。



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