住宅購入アドバイザー雑記:不動産と沿線の肝を握るのは鉄道(14.05.09)

東京スカイツリーの開業に伴い、東武伊勢崎線の呼び名を東武スカイツリーライン(愛称?)へ変更し勢いに乗る東武鉄道。

東武東上線は副都心線を経由し横浜(みなとみらい、中華街)まで直通運転を開始し、有楽町線との直通運転との並存で都心通勤のベッドタウンとして発展している。

伊勢崎線と東上線で埼玉県から都心へとつながる路線が中核をなす東武鉄道の路線網だが、この他の路線は栃木県を中心としたローカル色が強く、更なる発展を目指すために東武鉄道は東武野田線の強化を図るようだ。※都心の下町色が濃い亀戸線もある。

スカイツリーラインで味をしめたのか、今年の4月より東武野田線に「アーバンパークライン」という愛称をつけた。この愛称は都市と公園をつなぐという意味合いらしい。

不動産の情報は路線・最寄駅を基準に整理されており、路線名称が変更となると大騒ぎとなるが、今のところ、特に染み渡ることもなく、平穏に日常は過ぎている。

新型車両も投入し、愛称もつけて、東武野田線を第三の中核に育てようという意向を感じてはいたが、先ごろ発表された東武鉄道の中期計画でも明確に打ち出されていた。

千葉県の船橋から柏、春日部を経由し大宮まで繋がる東武野田線は、すべて各駅停車の運行となり、首都圏の生活路線にも関わらず単線区間が残り、沿線には農地が多く残っているなど、郊外色が濃い。

東武野田線を通勤で利用する場合、都心へと繋がる路線への乗り換えが必要となり、通勤時間を重視する傾向が強まる昨今、現状のまま何かしらの手を打たなければ沿線からの人口流出に繋がってしまう。

沿線の人口流出は、鉄道事業に加え、さらに、スーパー、スポーツジム、宅地開発などの沿線事業にも含めて、東武鉄道グループ全体へ大きな影響を及ぼしてしまう。

東武野田線の利便性などを向上させる具体的な内容は、六実駅~逆井駅間の複線化、大宮駅~春日部駅間の急行運転実施、東武伊勢崎線との直通運転など。

六実駅~逆井駅間の複線化が実現すると、総武線船橋駅~北総線新鎌ヶ谷駅~常磐線柏駅間がすべて複線化となり、列車の待ち合わせ時間がなくなることから所要時間の短縮と本数増加が期待される。

大宮駅と春日部駅間の急行運転、さらに、伊勢崎線との直通運転がなされると、都心へ1本(日比谷線)でつながることも含め、通勤時間の短縮が大幅に短縮される。

通勤時間が短縮されると、都心への通勤する世帯を沿線に誘引する効果が生まれる。沿線に住みたい人が増えれば、自然と不動産価格にも反映され、街が発展することによりさらに人を呼ぶという好循環が生まれる。

つくばエクスプレスのような鉄道の新規敷設による効果までは期待できないが、これから不動産を購入する人は、今後、街が発展して生活しやすくなるか、資産価値が保たれやすいか、などの将来性も考えられればなお良い。

今朝、2040年には半数近くの自治体が人口減少による影響で消滅してしまうかもという内容のニュースが流れた。生き残りをかけ、自治体、沿線で、人の奪い合いが始まろうとしている。

日本全体で地域による格差が生じ始めているが、もっと細部の自治体、沿線でも、勝ち組、負け組に分かれることになるのだろうか。暮らす地域がどちらに属するか、重要度は増しそうである。

東武野田線:船橋駅(総武線)~新鎌ヶ谷駅(北総線・新京成線)~柏駅(常磐線)~流山おおたかの森駅(TX)~春日部駅(東武伊勢崎線)~大宮駅(東北本線)を繋ぐ62.7km。



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