住宅購入アドバイザー雑記:朱に交われば赤くなる(子供の教育環境)(12.07.09)

「商人の子は算盤の音で目をさます」子供がそれぞれの生活環境の中で成長していくことをたとえたもの。商人の子供は幼い時から金銭の勘定や損得に敏感になり、算盤の音がすると目を覚ますという意味から。(ことわざ辞典より)

このことわざの通り、子供は身を置く環境の影響を受けやすく、その環境は子供自身は受け身の立場であるから、親がどのような環境を選び、子供に与えるかによって、子供の将来も変わってくる。

千葉県の東葛エリアで、正否は別として、有名なのは、相模台小学校・第一中学校(松戸市)、中原小学校・中原中学校(柏市)。この二つの市のそれぞれの学区に共通するのは、公務員の官舎があること。

公務員の官舎に暮らす子供たちが通う学校の評判がいいのは、公務員である親の教育熱心さが、子供に伝わり、そのお友達につながり、学校にも影響することは否定できない。

周りの生徒が優秀であれば、それにひっぱられ成績も向上するし、周りの生徒が塾通いや勉学に励めば、それに影響され、それを自然に、それが普通となっていく。

公務員の官舎は特徴的でわかりやすいが、この他にも、邸宅街、分譲比率、大手企業の社宅、街の歴史などをみることにより、およその地域と学校の特性も推察できる。

新しく暮らす地域を探す際、高収入な家庭ほど、このような学力水準が高い学校と地域を選ぶ傾向にある。厳しい現実であるが、学校の水準が高い地域は、地価も高くなる傾向にある。

また、高収入は家庭ほど、時間に対しての考え方がシビアになる。そのため、通勤時間を減らすために、利便性が高い地域を選ぶ傾向になる。

利便性が高い地域は、高収入な家庭が増え、地価もあがり、さらに、教育水準も上がり、また、高収入な家庭が増え、高収入家庭の教育熱心さを対象にした教育関連の施設が増え、さらに集まり、地価もあがる。このような循環が起きる。

リーマンショック以後、さすがに教育熱心だといっても、資金力に陰りがでてきて、私学への進学率は低下してきた。でも、近年の子供第一(過剰なまでと思うときも)という風潮から、教育環境は落としたくない。

そこで、最近、増えてきているのは、公立の学校で評判がいいところにしようという地域の探し方。私学であれば、細かい住所は関係ないが、公立の場合、詳細な番地によっては、学区が変わることがある。

学校選択制を採用している市でも、評判がよくて人気のある学校は選択制の対象から外したり、学区外からの受け入れ人数が少なく抽選になることもある。数年先の入学の場合は、今と同じ状況かわからず、狙った学校の学区内で居を構え、確実にする必要がある。

もっとも、これは親が受験(教育)重視の場合である。例にあげた学区のなかのまさに公務員官舎にお住まいの方から、疲れたのでこの学区から出ていきたい、という要望もいただいたこともある。

一橋大学経済研究所の小塩隆士教授の研究によれば、学校よりも家庭環境の方が、子供の学力に影響が大きい、と結論付けている。(経済力の差、置かれた環境による影響も否定はしていない)

子供が周りに影響されて勉強するようになり学力が向上する、ということよりも、親が高収入・高学歴の親に影響される方が子供の学力向上につながる、という方が正しいかもしれない。

地価が高く、学力水準が高い学区を選ぶというのもひとつの選択肢として間違えではないが、地価を安くすませた分、家庭教育などの充実につなげる道もある。どういう教育を目指していくか次第で、選ぶ地域も変わる。

参考元:学力を決めるのは学校か家庭か





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