住宅購入アドバイザー雑記:若者を中心に拡がっているシェアハウス(11.02.28)

「シェア~<共有>からビジネスを生み出す新戦略~(小林弘人監修、日本放送出版協会)」「所有」から「利用」へ。現在の若者に所有欲がなくなった、草食系の時代などと言われる背景を、本書では書かれております。

1950年代から、多くのものを買い、多くものを所有することが幸せだという風潮があった。所有は独占することともなり、他の人との関わりが薄くなった。

現在、経済成長が頭打ちになり、資源が無限である錯覚に気づき、物を追い求めることで、家族、友人、そして環境を犠牲にしていることを実感し、消費主義から変化していこうという流れになった。

消費主義から脱却しようとする人は、人とのつながりを求め、コミュニティを形成し、あたらしいメカニズム「コラボ、シェア」に参加する。これは、プロダクトサービスシステム、再分配市場、コラボ的ライフスタイルの3タイプに分けられる。

プロダクトサービスシステムは、製品を所有するのではなく、利用した分だけお金を払う、というもの。代表的なものではカーシェアリングがある。

再分配市場は、消費主義時代に所有したもので現在必要としていないものを、必要とされているところへ配り直すというスタイル。リサイクルショップ、フリーマーケットなど。

コラボ的ライフスタイルは、時間や空間、技術やノウハウ、お金など、目に見えない資産を共有するスタイル。異業種交流会、勉強会などのノウハウの提供、アウトソーシングなど。

引用元:シェア~<共有>からビジネスを生み出す新戦略~

今、一番目立っているのが、自動車の分野。根本的にクルマを保持しないというものから、中間的な感じでは、いいクルマ、高いクルマを目指すというハングリーさの減少、動力性能よりもエコさの重視など。

また、仕事の面でも、休み返上、残業も惜しまず、収入と出世を目指すことより、そこそこの収入で、適度な休みと安定性志向、責任が伴うなら出世したくない、という傾向の表れも同じ背景があるのか。

これは、住宅の分野でも表れ始め、今後、この考え方を持つ方々が購入適齢期になれば、その傾向は今以上に顕著になるのではないかと思われます。

今、若者を中心に拡がっているシェアハウス。自分ひとりが独占的に使える部分を極限まで切り詰め、共有できるところは共有し、その分、負担の軽減を図るというのは典型的なものか。本書の題名通り、“シェア”ハウス。

住宅ストックが増加し、消費者も新築偏重の考え方から中古住宅を受け入れる意識の高まり、この動きを見て中古住宅市場を意識する業界と行政も、子育てが終わり大きな郊外の戸建てからマンションへの住み替えも、同じ。

業界内に目を移しても、今までは親睦的要素が多かった交流も、ノウハウや具体的なビジネスが中心となる勉強会が増加した。これもコラボ的ライフスタイルと言え、世代や業界の内外を問わず、シェアの流れは拡がっている。

今後、不動産、住宅を取り扱う側の業界も、このような流れを考えながら、時代に合った取り組みと商品・サービスへ意識をしていかねばなりません。



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