住宅購入アドバイザー雑記:インビジブル・ファミリー(見えざる家族)(09.08.03)

普段は別々に住んでいるが食事は一緒に--。近隣に住む親子の間でこんな「集食」というスタイルが広がっている。仕事や育児で忙殺されるなか食生活をサポートしてもらいたい子世帯と、子や孫と過ごす時間を楽しみたい親世帯の思惑が合致した格好だ。

引用元:日本経済新聞(平成21年8月3日(月)夕刊)

住まい探しのお手伝いをしていると、購入対象エリアを決める際、実家(親)の近くをご希望される方に出会うことが多い。上記のような食事の他、保育園や幼稚園、学童保育などの送り迎えや、親が帰宅するまで子供を見てもらうなど、育児が主な理由である。

野村総合研究所では、このような、親世帯と子世帯が同居ではなく、近距離に住まい、経済的,精神的に支え合う家族を「インビジブル・ファミリー」と定義しております。

英語が苦手な私は、この言葉を聞いてもピンと来なかったが、記事を読むと、あ~なるほどね、とすぐによく理解でき、たくさんの方が頭を駆け巡りました。それくらい、住まい探しの場面では、インビジブル・ファミリーのスタイルが増えております。

子世帯のメリットとして一番大きいのは、子供の面倒を見てもらえること。保育園の待機児童問題も関係なく、保育園に預けられた場合でも、体調が悪い時や休日,時間外勤務の時も預けられるメリットがある。

また、食事を一緒に取ることにより、食費だけでなく食事の準備や片付けの手間も軽減され、時間に余裕も生まれる。休日に子供を預けて夫婦だけでの買い物やデート?などもしやすい。

メリットがあるのは子世帯ばかりではない。親世帯のメリットは、孫に会える時間も増え、精神的な充足感も得られ、夫婦二人でいるときよりもにぎやかで明るい生活になる。(元気,健康にはかなり大きな影響があるのでは)

孫の世話は、ある程度の年齢になるとお役ご免となるが、その後は、自分たちがなにか困ったときに、近くに子世帯がいると助けてもらえる。なお、子世帯は自分たちにとってメリットがなくなったら、助けてもらった恩を忘れ、親世帯の面倒をみないという実例を見かけることもあり、とても虚しく思う。恩や義理,筋は大事にしないとダメですよ。

このようなメリットは、二世帯住宅,二世帯同居でも共通する。しかし、二世帯住宅などの場合では世帯間の距離が近すぎることの弊害もあり、適度な距離感と支え合うメリットがちょうど良く融合したのが「インビジブル・ファミリー」であり、だから近年増えているのでしょう。

インビジブル・ファミリーのスタイルを頭に描いて住まい探しをしている方の多くは、妻側の実家に近くを選ぶ。これは、育児や家事などの接点が多いことから、夫側の実家では、典型的な嫁姑のパターンになるからであろう。妻側の実家なら生活スタイルや考え方が共通する母娘であるから、このスタイルがうまくいくと思われるからでしょう。

住まい探しをお手伝いする立場からのアドバイスとしては、地域が限定されることになるから、その地域の不動産市場や状況に合わせざる負えず、希望する住まいが無理ない予算で買えるならよいが、そうでない場合、予算と住まいをしっかり検討することが必要になります。



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