住宅購入アドバイザー雑記:文化財の保護と負担(08.05.21)

・文化財 柏市に無断で工事(松ヶ崎城跡の土地所有者)

柏市松ヶ崎に残る中世の城館跡で、市指定文化財の「松ヶ崎城跡」の土地所有者が、 市の許可なく城跡内の土地を農地に転用する工事を進めていることが分かり、同城 跡の保存に取り組む市民団体「手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会」(鈴木英夫会 長)は20日、市と土地所有者に対し、工事の中止と、城跡を永久保存するための 協議を行うよう要望したことを明らかにした。

同会によると、城跡は、住宅地に隣接する丘陵地にあり、広さ約1・5ヘクタール。 戦国時代の城館跡と見られる土塁や堀をはじめ、古墳時代の円墳、縄文時代の土器 片などが出土する複合遺跡。

先月中旬から城跡内で土地所有者による樹木の伐採や掘削作業が始まったことから、 「このままでは貴重な歴史資料が破壊される」として、18日に土地所有者に工事 中止を申し入れ、19日に市に対し、城跡を保存するための協議を土地所有者と行 うよう要望した。

一方、土地所有者の同市増尾、土木建設業増田富夫さん(69)は、「文化財に指 定された後、個人負担で、城跡の維持管理に努めてきたが、市は、城跡につながる 市道の整備など再三、保全策を申し入れても何もしてくれない。個人の負担が増す ばかりなので、土地利用をはかることにした」と話している。

市の文化財保護条例では市指定文化財の土地を無断で開発し遺物などを損壊した場 合、3万円以下の罰金が課されるが、増田さんは、「昨年9月の市の文化財保護委 員会で文化財指定解除を申し入れ、半年経過しても返答がないので認められたと判 断した」と説明。これに対して市教委文化課は「市ではまだ解除の決定をしていな いので、工事は条例違反になる。市も城跡を保存する必要があるという認識」とし て、増田さんに早急に工事の中止を求めると同時に、「有償で土地を借り上げるこ とを含めて、城跡の保存について増田さんと協議したい」としている。

引用元:2008年5月21日 読売新聞

この記事を読んで、文化財保護の現実と難しさを感じました。

土地の所有者としては、文化財保護に理解しても、負担まで個人に押し付けられると厳しい。 工事を強行的に行ってしまうところまでは行き過ぎの面も否めないが、心情は理解できなくもない。

文化財は公共の財産ということで保護対象に指定するのであれば、 行政側で金銭的な負担とバックアップをするべきではないか。 財産権もあるので強制はできなくても、買い上げるか借り上げるかをし、保護は行政ですべき。

個人に負担と手間を負わせるからこのようなことになってしまう。 保護対象の文化財に指定するならその後のフォローまで、フォローしないなら指定しない。

文化財は保護すべきではないということではなく、 文化財を公共の財産として行政側が保護するべきで、個人に任せるのがおかしいということ。

柏市の文化財ということで、このニュースを知り、読んでみた。 読んで初めて、松ヶ崎城跡があることを知った。 場所を調べてみると、確かにそこには森がある。 その近くに住んでいたこともあり、すぐ脇の道路も何十回と通ったことがあるが、 そこに城跡があることはまったく知らなかった。

おそらく、そこに松ヶ崎城跡があることを知っている人は少ないのではないか。 柏市がしっかり管理して整備してくれたら、地域の人にも浸透し馴染まれるのではないかと思う。

柏市も財政が厳しいのだろうが、がんばれ。



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