住宅購入アドバイザー雑記:隣人による不動産価値下落(08.03.03)

月間不動産フォーラム3月号のなかで、弁護士の森田茂夫氏が “隣人の迷惑行為”による不動産取引の影響を事例・判例に 基づいて解説されておりました。

隣人からの迷惑行為、一般的に見て普通の範疇には入らない隣人がいることの 説明が不足し、売主と売主から依頼を受けた不動産会社が買主から訴えられて 損害賠償の支払いを裁判所から命じられたという内容。

詳細は記載できませんが、判決の内容については妥当だと思います。 私が気になったのは、隣人に一般的な見地から普通ではない人がいた場合、 自分の自宅の売却価格がマイナスになる被害を受けること。 判例では売買代金の20%の損害賠償が認められていることから、 2割減となると考えると、3,000万円の評価ができる自宅なら、 隣人にたまたま変な人がいたために600万円も損をしたことになります。

この自宅を購入する際から、このような隣人がいて、 それを承知で買ったなら諦めもつきます(?)が、何も知らずに購入して、 暮らしてみたら、隣の人がちょっと変だったという場合、たまったものではありません。

購入時の隣人は良い人でも、その後、その方が引っ越して、 後から入居した方が変な人だったら、防ぎようもありません。 こういう場合、泣き寝入りしかないのでしょうか。

隣人は左右前後ろ、広くは同じ街区までも影響するかもしれません。 有名な例では、“騒音おばさん”。

こういう方が居ると、周りの不動産を売り出そうとする際、 評価減、最悪は買い手なしという状況まで考えられます。

評価が低くなったことと隣人の因果関係が証明されれば 損害賠償も認められるかもしれませんが、相性や主観になる部分が大きく、 まず難しいでしょう。

昔は譲り合い、思いやりというのを持つ方が多かったと感じますが、 現在は自己正当化、自己防衛に走る方や些細なことで争いになるのが 多いのはニュースなどで皆さんもお感じになられると思います。

一戸建てでは関係する隣人の数も多くはならないかもしれませんが、 マンションの場合、階や部屋が離れていても、共同住宅であり、 同じ管理組合に入ることから、最悪の場合、そういう方が住んでいる マンションということで全体に影響が出るかもしれません。

根本的な解決策はないかもしれませんが、周辺にお住まいの方と 仲良くされていると、同じ仲間として、いざという時、助け合えることもあります。



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