不動産ニュース考察:欠陥住宅は見抜けない、その後の対応が大切(15.11.09)

昨日(2015.11.8)の「新報道2001(フジテレビ)」は観ていて、とてもつらい内容でした。

放送された内容は、1.欠陥マンション(札幌市の三井建設・住友不動産)の被害にあった住民の悲哀。2.高齢者の貧困生活の現実(私自身にもあり得る話し)、の二本立てでした。

生活の基礎となり、人生に大きく影響を与える住居。さらに、少し掘ると次から次へと出てくる業界の構造的な暗部が、警察や食品と並び取り上げられやすい。

マンションの場合、1事件の被害金額が大きくなるので取り上げられることが多いが、戸建てでも同じくらいか、それ以上に欠陥(故意、過失、不可抗力は問わず)は多いはず。

取り上げられた事例を見ていて、欠陥自体も問題だが、それ以上に、非を認めず逃げまくり時間を浪費する企業側の対応に問題があるのではと強く感じます。

今回の横浜のマンション傾斜事件では、旭化成建材が前面に立って責められている(それだけの問題も発覚しているので当然だが)が、逆に、問題が分かった以上、迅速に逃げることなく対応している。

表に出てこない分譲会社、元請けゼネコンや名前だけで利益を取る一次下請けなどよりも評価できるのでは。※三井不動産は中間決算報告で、にやにやした顔をしながらメディア対応していましたが、これはついでの会見です。

それにしても、三井不動産も旭化成も、横浜のマンション全戸を買い取っても建て替えも風邪をひいた程度にしか感じないほど儲けているのですね。この利益額を見て、会社そのものは安泰でヒューザー社のように倒産して所有者の方が全面的に背負うことはないだろうと最低限の安心。

大京も欠陥が見つかったら即刻建て替え対応したし、11年はかかりましたが住友不動産でも全戸買い取りしたりと、大手はすごく儲けていて羨ましい。

話は戻しますと、契約前から「うちはアフタフォーローしません、売ったら終わりです」とは、どこの会社も絶対に言わないだろうが、ここを見抜くしか(賭けるしか)ない。

賭けるのはリスク高すぎるのであれば、欠陥が出尽くしただろう10年超の建物を買うか、購入金額を減らす(その分リスクも減る)か。

番組では高齢者の貧困生活を取り上げられていました。欠陥住宅の被害にあれば貧困に陥りやすいのは当然ですが、現役時代に不必要な高額の住宅取得(それ以外の家計出費も)も、貧困予備軍かと思わせる内容でした。

各地の欠陥マンションが取り上げられるなか、衝撃的だった映像は、11階から外壁が剥がれて地上に落ちたコンクリートの塊(かなり大きい)と、部屋の中で滝のように流れる雨水でした。

20年超の期間、業界にいて多くの建物を見ていますが、こんな事例を見たことも聞いたこともありません。映像として流れていますからホントのことなのでしょうが、驚愕です。

さて、本日発売の週刊ダイヤモンドでは、欠陥マンションを見抜く秘策が掲載されているとのこと。いつもの内容で、落胆する結果になるとは思いつつ、もしかしたら、新しい内容が書いてあるかもと期待して、買いに行ってきます。

コンクリート内部の鉄筋、渡された図面と違う施工(施工用の安普請図面と販売用のハイスペック図面の二種類が存在)、偽造され本物は実在しないデータなど、見抜けるとは思えない。

考え方としては、新築時や築年数が新しく欠陥が表に出ていないときは諦めて、竣工後、数年、十数年が経過して、欠陥が現れるであろう時期の建物を見て、欠陥の有無を見て判断する、というものかな。



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