不動産ニュース考察:中古住宅市場が活性化する兆し(12.09.28)

今から20年程度前、新聞にインターネットという言葉が毎日のように散見される日が続いた。その後、Windows95が発売され、PCが爆発的に普及。その後、2000年前後のITバブルに繋がった。

時代は2010年代、iphoneの発売からスマホやタブレットを携帯するようになった。技術の進歩、生活様式の変化、ビジネスの拡大など、ネットが当たり前の世である。

▼ここ数日、日本経済新聞に、中古住宅という言葉が頻繁に登場するようになった。

国が、社会資本の充実、家計の資産形成と負担軽減のため、ストック重視(中古住宅)の政策に舵を切ってから、数年が経ち、じわじわと住まい探しの現場にも浸透してきた兆候だ。

▼「中古住宅のデータベース構築」日本の住宅市場で中古住宅の売買件数は約17万件とアメリカの30分の1にとどまる。今後、中古住宅の取引規模を拡大するための環境整備の一環。同時に、中古住宅の価格査定の新基準も作成する。

「中古住宅を大改造」中古住宅のデザインを一新した”リノベーション”の利用が都市部を中心に広がる。古い建物でも手を入れ、使い勝手を良くすれば住める。新築に比べコストの低さも。

※いづれも日本経済新聞の記事を参照。※リノベーションとは、原状回復のリフォームに比べ、根本的に刷新し機能も高める工事を指す。明確な線引きラインはない。

▼中古住宅が好まれてきているのは、新築住宅そのものがイヤというものではなく、建物の新しさよりも、住宅取得費の軽減、立地の良さを優先する傾向からだ。

特に、利便性が高い都市部は、空き地・未利用地が少なくなり、新築マンションの供給が減少し、選択肢の少なさ、価格の高止まりが影響している。

一戸建ての場合も、空き地が少ないことや、古くからの宅地の場合、道路や周辺環境などクオリティに難があることも多い。安く供給されている建売住宅への信頼性が低下していることもある。

▼中古住宅の市場活性化は、住宅を所有している人に、より大きなメリットがある。

住宅の購入後、住宅ローンの返済が進んでも、それ以上に早い資産価値(売却想定額)の低下。住宅ローンを完済しても、建物の価値がなくなったのでは、住居費負担から逃れられず、家計にゆとりが持てない。

建物の売却価値が、ゆるやかに低下、イギリス並みに安定するようになれば、住居費のコストが軽減できて、老後の生活にもゆとりが生まれる。

もちろん、老後まで長く暮らせる耐久性が建物に求められるのは言うまでもない。耐久性があるからこそ、売却する際に価値も生まれる。根本的に問題があったら、いくら環境が整っても意味がない。



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