不動産ニュース考察:重畳的債務引き受け(05.11.29)

耐震強度偽造で、ヒューザーが提案した買戻しの条項に 「重畳的に債務を引き受ける」という内容が入っています。 私が無知なのかもしれませんが、初めて「重畳的」という言葉を聞き、 この言葉の持つ意味に興味を持ちました。

日本経済新聞の説明によると「住宅ローンなどの債務を返済する際、 住宅を購入するなど最初に債務を負った人以外に、 新たに債務を返済する人が加わる契約。 新たな債務者に債務を全て移転し、最初の債務者の債務がなくなる “免責的債務引き受け”と異なり、最初に債務を負った人と、 新たに加わった債務者は連帯債務者の関係となる。 このため一方が返済できなくなった場合は銀行などの債権者に対して、 残りの一方が債務を返済することになる。債権者の承諾は必ずしも必要ではない。」

マンションの所有権はヒューザーに移り、支障ない間はヒューザーが月々の返済をし、 もし破綻したら購入者が残りは払ってということですから、 要は「ヒューザーが債務者になり、購入者は連帯保証人になるよ」というだけのことです。

連帯保証の責任は、債務者と同一ですから、所有権はなくなり、債務だけ残るというもので、 ふざけた提案(財力的にここまでなのでしょうが)です。 今回の問題で建物には評価がつかないかもしれませんが、 所有権を持っていれば土地の価値だけはあるのですから。

この提案をベースに修正するなら、権利関係はこのままで、自己資金分は返還、 ローン部分は支払いの都度補填していくこと。仮住まい分や諸費用なども負担すべきです。

毎日の報道を見ていると、だんだん不信感が増大していきますね。 今まで問題ないとされていたマンションも偽造が発覚し、 ますます賠償責任が怪しくなってます。 施工会社の木村建設が偽造を故意にしたことは確定的になってきましたが、 建築主が施工会社もしくは設計事務所に偽造を故意にしたのかどうか。

マンション業界ではちらほらと自主的に見直しが始まりました。 今回の問題でマンション会社の株価も問題が発覚するリスクが見えないことからガタガタです。 消費者にも投資家にも安心感を与えるために“うちは問題ない”ということを いち早く表明した会社ほど、信頼を得られる。こういう会社から購入したいものですね。

私が住んでいる船橋市では、一戸建ての構造計算※にも偽造が発覚しました。 マンション業界だけではなく、建売業者や住宅業界全体でも、同様の対応を求めたいです。



住宅購入サポート

サブコンテンツ

このページの先頭へ