不動産市場と動向:任意売却を依頼するまでの物語(16.02.28)

アベノミクス失敗による倒産や業績悪化による収入減少。不慮の事故などが原因で収入減少。ご家族の病気による治療費や介護などのお金と物理的(時間、体力)な負担。教育費の増加、消費税や物価上昇による家計圧迫。

これらが単独、または、複合的に重なり、住宅ローンの返済を延滞してしまう。さらに、税金、マンションなら管理費等も延滞してしまう。

この状態が続くと、督促状が届き、催促の連絡が入り、さらに、代位弁済(金融機関から回収会社への移行)、競売開始(法的な手続きによる回収)へと進んでいきます。(税金や管理費等の滞納が要因で競売になることもあります)

ニュースでは、いじめによる自殺が増加している現状が報道されていますが、経済的な理由による自殺は、その何倍何十倍とあります。

そこまでに至らずとも、メディアから、過払い金請求を即する弁護士や司法書士のCMが流されるのを聞き、借金、債権、競売となれば、やはり法律の専門家かと相談に行かれ、自己破産を含めた債務整理と進む方もいらっしゃいます。

自殺、自己破産、家族離散から家を失いホームレスなど、重く深くネガティブなことが自然と頭に出てきてしまう状況に、颯爽と登場するのが「任意売却専門業者」さんです。

不動産を売却するに際して、住宅ローンの残債がある(担保設定がある)ケースはとても多く、それは自然のことで、それが問題にはなりません。

問題となるのは、売却しても住宅ローンが完済しない場合です。

バブル崩壊、デフレが進み不動産価格も下がってきています(特に平成一桁時代と比べて)。このため、不動産の売却金額が住宅ローンの残債を下回るケースが多くみられます。

この場合、その不足分を現金で用意する(親族から借りるなども)、その分を上乗せして次の不動産を購入(新しい住宅ローンに加算)、などでカバーすることもできますが、延滞をしてしまっている方にそれは難しい。

このまま進むと上記のように競売へと進んでしまいますが、競売にならないように、その前に対処しましょうというのが任意売却専門業者さんです。

競売になると二束三文(任意売却なら高値で売却)、世間体も悪くない(任意売却でも情報は漏れる)、引っ越し費用が出る(競売でも可能性はある)、強制的に追い出される(最後まで行けばそうなりますがその前に相談可能)、というセールストークで、任意売却しましょとアドバイスされます。

任意売却専門業者さんが「任意売却が絶対いい」と一方的なお話しをされるので、少しだけ釘を刺しただけで、任意売却そのものがダメと不利とかいうものではありません。

任意売却を行い、その先、質素でもつつがなくお暮しになっている方も大勢いらっしゃいます。競売まで行かずによかったということも多くあります。

任意売却でなんとかまとまるなら、任意売却の方がいいかなと思いますが、単純に鵜呑みせず、良い面悪い面を確認の上、ご判断ください。

任意売却される方も、競売になってしまった方も、購入時は大丈夫と考えていたのだと思います。どうしてこんなに多額の住宅ローンを借りたの?と思う自業自得の方も多いですが。

これからご購入する方は、このようなことにならないよう、不慮の状況があることを考え、負担は小さく、いつでも処理できるようにしておくことをお勧めします。


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