不動産市場と動向:所有の欲望と大量生産(15.07.23)

不動産に限らず、クルマ、洋服、など、所有欲は際限なく、その欲望を満たすことが経済活動の根幹でもある。

その欲望は厄介で、なにかを所有しようとしたとき、あれもこれもと欲望のおもむきままに行動してしまうと、身の丈に合わないものを買ってしまうことになる。

例えば、これは最上階の角部屋でいいけどアクセスが良くない、これは静かでいいけど道が狭い、これは新しくて割安感があるけど低層だし、など。

これらをすべて満たす物件となると、お値段が高くなる、そして、買った後の返済が苦しくなって、結局、短い期間の所有で終わってしまうような方もいる。

話は変わり、不動産市場全体を見ると、大量生産・大量消費の時代は終焉を迎えているのかと感じる。

街中で、販売中の新築建売住宅の現場を多く見かけ、ネットではいつまでも販売を行っている新築マンションのサイトを見かける。

人口も世帯も減少していくなか、昭和期からの住宅ストックが大量にあり、これ以上の大量生産は必要ないのでは。

自宅の近くを歩くと、一戸建てもアパートも空き家、空室が目立つ。

よりハイスペックな物が欲しい、という欲望のなか、大量生産されれば、スペック比較で劣る物件は取り残される。

人は、より高みを目指す欲がある、需要の数が同じで供給も同じであれば上から順番に埋まっていく。

この関係が崩れ、需要の数を供給が上回れば、上から順番に埋まっていき、すべての需要が満たされて後、取り残される物件も出てくる。

肝心なのは流動性を高めること。

流動性が高まれば、一定数の空き家があったとしても、適切に管理がなされていく。

普通に経済活動が行われていけば、新規供給は今後も継続される。ストックが増加するのは避けられないのであれば、どう対応するかを考えるしかない。

そのために、ライフスタイルに合わせて気軽に住み替えができる仕組みと価格帯の市場となる。市場原理で将来そのようになるのかもしれない。

そう考えると、欲張りすぎて高価格の物件を買っても、気軽に買える価格まで下落圧力がかかるかもしれない。

ならば、下落する金額が小さくなるように、必須と希望を区別して選別して購入金額を抑えるようにした方がいいのではないか。



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