不動産市場と動向:住宅双六に揺り戻し、崩れる郊外戸建て相場(15.05.31)

週末、街中をクルマで移動していると、建売住宅の販売現場、ステ看をあちこちでたくさん見かけた。

「330万円値引き」「200万円値引き」「6月中の決済(引渡し)条件で大幅値引き」という直接的なお金面の記載が目立った。

この他にも「購入されると家族でハワイ旅行にご招待」から、クルマや家電、建物のオプションなど、間接的な値引きで注目を引きつけるものもある。

都心部を中心に利便性が優れているマンションは、新築中古を問わずに高い評価を受け、売れ行きがよいと聞く。

その反面、郊外の戸建て、特に供給過剰な建売住宅は、大幅な値引きで相場から逸脱した安値で売られている。

今日、情報を入手した中古の戸建て2件。

どちらも築年数が新しく、外見からの雰囲気も良くて、2500万円前後の値付けがされて販売されている。

この中古戸建ての近くでは、冒頭のような大幅な値引きで販売攻勢をかけている建売住宅がある。この価格は2000万円前後である。

2件の中古戸建ては、周辺雰囲気や建物の様子からおそらく建売住宅で販売されたものと思われる。これが、新しいとはいえ、建売住宅よりも500万円近く高い価格では、販売活動は厳しくなる。

昭和高度成長期を支えた団塊世代の方々は、地方から首都圏へ出てきて、住宅双六の通り、郊外に庭付き一戸建てをゴールにしてきた。

今、この住宅双六に揺り戻しがきている。

郊外の一戸建てで育った現役世代。ライフスタイル、仕事環境などの変化により、郊外から都心部へのマンションへ流れている。

子供が巣立ち二人暮らし、そして、介護や死別など単身世帯となって、庭付き一戸建ては広すぎて、使いづらいものとなった。

子供に近づく、段差が少ないマンション、生活利便性が高い都心部へと、親世代も移り住む人が増えてきた。この時、親世代は戸建てを売却することになる。

大量に供給される建売住宅、移り住むために売却される戸建て、都市部へと移り住む現役世代と団塊世代、穴埋めする世帯は人口減少でいない。

この需要と供給の関係になっている郊外の戸建て市場は、今後も厳しくなることが予想される。



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