不動産市場と動向:今が買い時と言われる理由(13.09.01)

不動産やハウスメーカーの担当者は、いつでも「今が買い時」という。その理由を一面から見れば嘘ではないが、多面的に見れば買い時ではないということもある。

住宅を購入する人は、次に購入することは当分の間はないため、毎年同じことを言っているけど、いったいホントはいつやねん、と突っ込みを入れる機会もない。

営業マンはもちろんのこと、不動産・建築・金融機関から広告収入を得ているメディアや宣伝会社も、スポンサーの意向を配慮し、いつでも買い時であるという記事を掲載している。

営業の現場や媒体などを通じて、購入者が見聞きする「今が買い時」という理由を列挙してみた。

1)不動産価格は今が底値、もしくは、今後上昇するから、今買わないと損をする。

2)金融緩和や将来のインフレに備え、インフレに強い現物資産である不動産を購入した方がいい。

3)金利が史上最低水準である。将来金利が上昇すると同じ価格で返済負担が増加する。

4)消費税増税、住宅ローン減税など、現在の税制を有効活用しないと負担が増加する。

5)震災以降、災害に強い家に住み替えるべき。いつ来るかわからない災害に対して速やかに行動した方がいい。

6)地価の上昇、円安による建築資材や建築コストの上昇、震災需要による建築人件費増加など、今後、マンションや新築住宅価格は上昇する。その影響により中古市場も上昇する。

他にもあるかもしれないが、ぱっと思いつくところで書いてみると「損する、得する」という金銭的な面がほとんどを占める。

誰しも、私も、損はしたくないし、得をするのは好き。

ただし、株などの金融と同じく、将来の予測に、絶対や確実はない。それを断定的に言える担当者やメディアの知識や自信には脱帽する。小心者の私は、どうしても、物事を両面から見てしまう、保険をかけてしまう。

先の買い時理論が間違っているとは言わない。そうなるかもしれないし、そうならないかもしれない、先のことは分からないというまで。分からなければ、どちらに転がってもいいように抑えておく必要がある。

住宅購入を競馬に例えるのは恐縮だが、一発大儲けを狙って1点勝負に出るのではなく、抑えを買っておくべき。余剰資金でやる競馬なら賭けに出ても挽回できるが、住宅購入では難しい。

所詮、人の金のことだからと断言できてしまう人が担当者で大丈夫なのか。悪意はなくとも知識不足、意識不足の場合も同様である。

日曜日の夜は「半沢直樹」で世のなか盛り上がっているが、投資(金融機関)の大原則である「リスクは自己(消費者)責任」と同様である、不動産・住宅も。



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