住宅ローンニュースと金利動向:低金利がいつまで続くか疑問(12.07.27)

南アフリカW杯、2012ユーロを制し、世界王者に君臨するスペインサッカー。大一番に弱い無敵艦隊、と呼ばれたのがウソのように主要大会を制している。

ロンドンオリンピックでは、そのスペイン代表※とグループリーグ初戦で戦い、勝利をあげた日本代表※。今朝、日本のニュースは、この勝利と警察官の集団セクハラの話題で持ちきりである。※U-23とOA枠の五輪代表。

▼さて、サッカーと同様に、スペインが、もうひとつの話題で世界の注目を浴びている。それは、金融と財政の危機が止まらず、国債の価格が暴落(金利上昇)していること。

この影響を受け、日本の国債が、緊急避難、相対的な安全性から買われている。国債が買われると、長期金利が低下する。7月後半の長期金利は、0.7%台を推移した。これは約9年ぶりの低水準らしい。

長期的には、日本の国債も不安視され、この低金利がいつまで続くか疑問だが、当面はこの水準でいきそうである。

▼毎月、住宅ローンの金利は、月初に発表される。この金利は、長期金利(10年物国債)に連動して決められる。7月の長期金利がかなり低水準だったことから、8月の住宅ローン金利は、さらに引き下げられるらしい。(日本経済新聞記事より)

さらに、金融機関の住宅ローン獲得競争が激しくなっているのも、金利低下に拍車をかけている。変動金利は、長期金利ではなく、日銀の政策金利(短期金利)に連動するため、店頭金利に変化はないが、優遇幅は拡大方向。

住宅金融支援機構のフラット35は、いままで、景気対策(補正予算)により金利の優遇を行ってきたが、優遇幅の縮小した。この受け皿として、住宅ローンを獲得しようと金利優遇などを競っているのだろうか。

▼住宅ローンの返済に窮し、自宅の売却を余儀なくされるケースが増加している。売り出される不動産に、任意売却物件(債権者同意要)という文字が目立つようになったことで、それが分かる。

任意売却物件とは、債務(借金)の返済が滞り、不動産の売却代金をもって返済に充てようとするが、債務残高が売却代金を上回り、さらに自己資金の充当でも足らない場合、債権や担保放棄を債権者が同意して売却される物件を指す。

低金利下のままであるから、金利上昇による返済増が要因になったのは少ないと思われる。収入の激減など、雇用面の要因が多い。

▼消費税の増税が現実味を帯び、すでに増税された所得税・住民税、社会保険負担の増加など、収入が同じでも、可処分所得の減少が見込まれている。収入面から、返済に苦しむケースが増加するのだろう。

この厳しい状況に加え、金利が上昇に転じ、返済額が増加すると、住宅ローンの返済に苦しみ、売却せざる負えない悲劇がさらに増加する。明るい未来のために購入したマイホームが、家計、生活、家族を破たんさせてしまったら、なんのための住宅取得だったのか。

史上空前の低金利は、住宅取得へ背中を押しているが、長期に返済がつづく住宅ローンを、目先の返済額だけ借りてはいけない。家を買うということはどういうことか、原点に立ち返って考えてみることが必要である。



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