不動産基礎知識:下水道、公共下水、本下水、生放流(12.06.04)

下水道が整備されている状態を、公共下水、本下水、生放流と呼び方は人それぞれですが、同じ意味です。(整備されていない場合は、浄化槽、汲み取りと表記)

下水道法を基に定められた条例で、下水道が整備された場合、浄化槽を廃止し、下水道を利用しなければなりません、と定められております。

上水道の場合は、整備されていても井戸を使うのは自由。ガスも、オール電化利用などでガスを利用しないのも自由。しかし、下水は強制です。

弊社の事務所が入っている建物(木造二階建て、店舗付住居)も、公共下水が整備されて、浄化槽を廃止し切り替えなければなりません。柏市の場合、この工事は市の指定工事業者しか行うことができません。

大家さんが、聞いたこともない会社から見積もりを取ったら、思っていた以上に高かったため、弊社に、知り合いで安いとこない?と、見積もりを依頼されました。

工事内容は、浄化槽に繋がっている汚水・雑排水の配管を、市が設置した公共枡(公枡、こうます)につなぎ直し、今まであった浄化槽は、砂などで埋め殺します。

下水道を整備する際、市から受益者負担金が課せられます。(柏市の場合、1平米あたり500~700円前後、地域により異なる)。

これは、下水の利用有無とは関係なく、土地の所有者に課せられます。例えば、駐車場で土地を利用していた場合でも、土地の面積により負担金が発生。上水道の場合は、建物を新築し利用を開始するときに賦課される点が異なる。

この負担金を支払うと、市が公共枡を設置してくれて、そこに建物からの汚水・雑排水の管を接続することになる。

排水と言えば、雨水も含まれる。汚水・雑排水と雨水を同じ管で排水する場合、合流式と呼び、汚水・雑排水と雨水を分けて排水する場合、分流式と呼ぶ。柏市は分流式方式を採用。

汚水・雑排水は、公共下水管を通じ、下水処理場を経て、川などへ流す。雨水は、敷地内の浸透桝などを通じ、道路側溝、雨水管を通じて、川などへ放流という流れになる。

柏市の場合、建物を新築する際は、雨水の浸透桝設置をお願いされる。これは、田畑や山林が宅地化されることにより、自然浸透力の低下に伴い、雨水の処理を行政の施設だけではこなせたいため、地域全体でカバーしようとするもの。

近年のゲリラ豪雨など、瞬間的な雨水の増加には、浸透するのをじっくり待っていると敷地が冠水してしまうため、浸透枡の許容量を超えたオーバーフロー分を、先のような流れで処理する。

公共下水が整備されているか否かで、土地の評価が変わります。これは、浄化槽のイメージによる点と浄化槽の設置費用が建築コストに反映される点の二点。

購入時から、公共下水が整備されている土地(引込有無は別として)、当分の間、公共下水が整備されない地域と、はっきり分かっているときは問題なく、注意したいのは、今は未整備だが、近々、整備される予定がある場合。

この場合は、浄化槽の設置費用が必要となり、さらに、下水が整備された場合に負担金や切り替え工事費用が発生する。この費用などもご留意を。



住宅購入サポート

サブコンテンツ

このページの先頭へ