住宅購入の見識:快適な暮らしは家が作るのではない(16.07.08)

快適な暮らしは家が作るのではない

今日は「BEAMS at HOME」という本を紹介します。 分厚いわりに1500円という価格なので、これから家を買う方にはおススメの1冊です。

この本はBEAMSの社員・関係者の自宅を紹介する本です。インテリアを中心に紹介されているので、「こんな暮らしがしたい!」と参考例を探すにはうってつけの本です。さすがに本で出版するとあって、どの事例もおしゃれにまとまっています。

いくつかポイントがあるのですが、個人的におススメするポイントは4つ。

一つは快適な暮らしは家ではなくインテリアによるものが大きいということ。

中にはらせん階段のある家なども紹介されているのですが、基本的には家をハコと捉え、そのハコにいかに快適な住空間を実現するかがテーマだと思います。よく新築の広告などでデザイン性を売りにしている事業者がいるのですが、この事例を見るとデザイン的な要素はインテリアが大部分を占めることを実感できます。

二つ目は新築であることが前提でないことです。

与えられた環境(ハコ)を考慮し、どのようにインテリアを構成するか?という視点で家探しを行えば、新築か中古か、という選択肢ではなく、いかに条件が良いハコを探すか?というのが家探しの視点になります。

個人的な見解ですが、条件の良いハコは新築でないと得られないわけではなく、中古住宅でもリフォームで十分に実現可能で、新築だとハコを作るためにコストがかかるので、中古で自分にあうハコを探す方が合理的です。

居住性やデザイン性の優先順位が高い人ならなおさらです。新築にお金を使って量販店の家具を置くより、中古でコストを抑えた分、こだわりの家具を選択した方が満足度が高いです。

三つ目はリフォームの参考になることです。

ヘヤカタログのように本の事例を見せながら、こういう感じにしたいとオーダーすればリフォーム会社は望む形を実現してくれます。

この本を使う良いところはディテールが書かれているわけではないので「雰囲気」しか伝わらないことです。ここで言う「雰囲気」はコンセプトです。リフォームの打ち合わせが始まる段階でコンセプトが事業者と共有できれば、思ったのと全く違う仕上がりにはならないものです。

四つ目は自分はそれほどインテリアにこだわりがないということを実感できることです。

この本で紹介されている事例は確かにおしゃれですが、本になるくらいですから、かなり尖った事例だと言えます。ですからそこで暮らしている自分がいま一つ想像できないのも事実です。こういった事例に触れて「自分はそこまでこだわらなくてもいい」ということが明らかになるだけでもこの本を読む価値があります。

インテリアの優先順位が下がれば、立地や資産性など他の優先順位が再認識できるからです。(逆にこの本にものすごく共感してしまった場合でもやることが明確になるので話は早いです。)

家探しは妥協の連続です。検討しなければならない情報も多いです。それだけにどのような住空間を希望するかを早めに明確にすることで、検討の優先順位を立てやすくなります。

また、中古住宅を内見する際にはある程度想像力も必要になりますので、物件を見に行く段階になるまでにご家族で購入後の雰囲気を共有しておくことをおススメします。

※ここでいう中古住宅は住宅性能が確保された住宅というのが前提です。高い家具が欲しいからと言って耐震改修の予算を削るというのでは本末転倒です。


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