住宅購入の見識:土地を買うのではなく、その土地で暮らす生活を買う(12.07.22)

資産として考える土地・不動産もある。資産として考えた場合、将来の価値(売却)を想定することになる。売却価格(見込み含む)が高いことにこしたことはない。

だが、特に自宅の場合は、それ以上に、所有している間の利用価値に目を向けて、土地・不動産を考えて選択すべきである。利用価値を言い換えれば、そこで暮らす生活の快適さ。

土地の要素を漠然と比べ、または、土地のスペック評価と比較で考えるのではなく、その要素がどのような影響を与えるのか。次に例を示してみた。

所在地:場所として考えるとさまざまな要素がある。地勢、地形、地盤の強弱や水災リスクなどの災害面。周辺環境と暮らしている人たちなどの生活環境。商業施設などの日常生活もある。

交通:駅までのアクセスで、毎日の通勤通学が変わる。バス便であれば、駅へ自宅へのアクセス時間にも制約がでる。最寄駅から勤務地へのアクセスも大きい。時間のほか、混雑具合、終電なども、肉体的、労働的な考察が必要。

価格:価格そのものよりも、住宅ローンの返済計画が大事。特に土地だけでは全体の購入資金は判明せず、建物(付帯含む)も含めた全体の確認が必要。返済金額が家計にどの程度の影響があるのか。

面積:建物も含め、敷地をどのように利用するのか。駐車場や駐輪場、庭、さらには、空間も変わってくる。同じ面積でも敷地形状により、生活イメージは、大きく変わってくる。

道路:方位や接道幅、道路幅、角地か否か、高低差などにより、日照、採光、通風、開放感から、駐車する際の容易さ、自宅までのスムーズさ、建物の外観まである。

設備:水道、ガス、下水、電気など、暮らし始めて、日常生活に大きくかかわる。初期コストからランニングコストまで家計への影響も。

法規制:自身の敷地も含め、周辺環境がどのようになるのか。中高層が容認されているエリアであればマンションが建築される可能性があり、事業性用途が容認されれば住宅地環境がかわる。どのような環境で暮らしたいか。

この他にも、土地や不動産を構成する要素はたくさんあり、複雑に絡み合っている。そして、さまざまな要因と状況から不動産市場が形成され、価格が決まってくる。

土地や不動産を探されている方を見ると、ご自身の生活を思い描いてイメージを合わせていくよりも、土地や不動産のスペック評価で、比較検討される方が多い。

どの土地が優れているかではなく、その土地を構成する要素から作られる生活と、ご自身ご家族の生活が合うかを検証する方が望ましい。

たくさんの土地を見ることも大切だが、生活をおいて土地比べになるのは、本末転倒な話。ひとつひとつを見て、これは自分たちの生活には合う合わないと白黒つけていく。

数多くの土地が目の前に出てくるため、ある程度は、エリア(通勤、環境)、予算(建物も考えて)、広さ(生活イメージから考えた)などで絞り込むのは必要ではある。

その延長線では、スペック比較の流れを引きずることなく、どこかで切り替えて、個々に判断し、土地探しの段階で、建物の検討に移り、生活を見て買う。生活を買うようにする。



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