住宅購入の見識:間違った住宅を選択しませんように(12.07.16)

長年、住宅購入やら売却やら、いろいろとご相談を受けているお客様がいます。※弊社での不動産取引経験はなく、相談のみ。

今回のご相談(というか世間話)は、今お住まいの一戸建てと、以前住んでいて売りにも貸しにも出さずそのままにしている一戸建ての2つを売って、マンションを購入しようか、という内容。

前回は、古くなった一戸建てから、新しい一戸建てへと住み替えました。新しい自宅は、閑静な住宅地で教科書通りの住まい。以前の自宅で満足いかなかった点が解消されました。

しかし、ご定年を迎えて、夫婦二人、大きな一戸建ては、広い家を持て余し、階段の昇降、生活施設への利便性などから、マンションの方がいいのではないか、という話になったそうです。

昭和の高度成長期は、住宅すごろく、と呼ばれる住宅変遷の流れがあり、そのゴールが、郊外の庭付き一戸建てでした。

いまは、ゴールの先に、利便性が高く、使い勝手がよく、重労働の庭の手入れがなくて楽なマンションという新しいゴールができました。

利便性高い(ものすごい地価の)都心でも、マンションであれば、高い土地代の負担が少ないため、手ごろな価格で購入することができる。

利便性が高いとは、交通面だけではなく、医療施設、生活施設なども充実しており、それが人を集め、さらに便利になっている地域であり、それだけ土地代が高くなって、一戸建てでは手が届かないが、マンションであれば、その利便性を享受できる。

ただし、管理費などの住居コスト、他の住民との関わり合い、などの懸念材料もあり、また、利便性が高い地域はすでに開発され、新しいマンション用地が少なく、新築は品不足、中古も視野に入れることになる。

なお、新築供給余力が少ない地域(利便性高いのは絶対条件)は、ストックが増加しないことから値崩れしづらく、利便性が高いことに相まって、資産価値も維持されやすい。

一方、一戸建ても、自分の思うがままの建物利用ができ、土地としての再利用も含め、可変性が高く、また、採光・通風面に優れ、クルマとの相性はいい。

マンション、一戸建てともに、新築、中古という選択肢があり、新築マンション、中古マンション、新築住宅(建売、注文)、中古住宅という4つの選択肢になる。

新築の場合は、広告費、販売経費、業者利益などが計上されるため、資産価値と購入資金とのバランスであれば、中古の方がおススメになる。

この中古住宅の流通市場は、現時点ではぜい弱すぎ、不安感を抱かせている。これが、日本人は新し物好き(新車、新築)という傾向とともに、安心、信頼という名ものに、新築へと逃げられている。

住宅の質より量を追い求めていた時代の建物は致し方なくても、いま作られている住宅のクオリティは高いはず。今後、質の高い住宅が中古市場に流れてくれば、選択肢となってくるはず。

購入前提で、住宅を選ぶならなに?という話をしてきましたが、購入ありきではありません。

住宅も増え、高齢者向けの賃貸市場も広がれば、資産を持つリスクを敬遠する方、住まいや地域に縛られることない自由さを求める方には、賃貸のままという選択肢もあります。

どの選択肢でも、それぞれに良し悪しもあり、状況により住まい方も変わります。ライフステージに合わせて住み替えできるようになればベストです。

くれぐれも、お考え方、価値観、家族状況、資産や収入などの経済状況などに合わない間違った選択をしないことだけを願います。



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