住宅購入の見識:購入か賃貸か、迷ったら。(12.06.16)

購入が得か、賃貸が得か、という考え方になるから悩ましくなる。買ってもいいか、買っても大丈夫か、という視点で考え、買わない方がいいな、買ったら危ないな、と思えば、留まればいい。

不動産屋が言うこと書くことだから、購入寄りの意見と思われがちだが、人生、家を買わなくてはいけないという決まりはないですよ、と、お客様にはお話している。

それでも、購入する方向で考えたい、という方にのみ、では、いくらで、どこで、どんな住まいを、という次に進む話しに移る。

購入と賃貸を比べてみても、物事には裏表があり、同じ事柄を取っても、考え方次第では、どちらにも進める。金銭に換算しても、設定次第で、どちらにも転がる。

購入すれば、住宅ローンの返済が終わったとき資産になる(家賃は払いきりでもったいない)、というのが購入派で一番多い理由。

しかし、長い年月、どのようなことが起こるかわからず、たとえば、資産価値(不動産市場)が何十年後どのようになっているか、収入がこの先どうなるのか、といった将来の変動要因が変わらない前提となっている。

賃貸派で一番多い理由は、家族や収入の状況に合わせて(気分で)住まいを気軽に代えることができる、というもの。高額となる資産の変動リスクもなく、借金もなくて、家計破綻にもなりづらい安心感もある。

おなじように裏返せば、家賃を払い続けることに不安も生じ、家主側の都合に生活の基盤である住宅のことが左右される。また、日本の住宅事情では、ファミリー層の賃貸住宅ストックがぜい弱で、クオリティが落ちることも否めない。

この他にも、いろいろなご意見もあれば、ケースにより結果も異なり、「人による、状況による」という答えしかなく、終わってみなければ分からない。これを題材にして専門家が議論しても、半々の意見に分かれ、聞く人によって、解釈は異なる。

結局、購入か賃貸か、という二者択一的な考え方ではなく、購入するメリットを感じられ、購入しても大丈夫であれば、損得ではなく、購入されてもいいのではないか。メリットがなく、危険性が高ければ、損得ではなく、止めた方がいい。

業界人から見て思うのは、賃貸住宅市場のなかで、ファミリー層向けの住宅クオリティが落ちる。都心には大型賃貸住宅もあるのかもしれないが、千葉県のような郊外の住宅地では、ほんとうに少ない。

それであれば、住宅を購入し、クオリティを確保してもいいのではないか。現在、低金利下であり、税制も後押しし、地価(不動産)も高くないため、住宅のランニングコストは賃貸とさほど変わらない。

ただし、長期間にわたる住宅ローンを組むわけだから、収入がどう転がってもこの程度の負担は問題ない、という範囲に抑えること。もしくは、長く資産価値が維持されるような物件を選ぶこと。

クオリティの確保も、絶対必須の条件と、十分満足の条件に分かれる。必須の部分は最低限確保できなければ購入するメリットも減るが、満足度の部分は、負担との兼ね合い次第で割り切ることも必要。

必須にしろ、満足度にしろ、このような考え方であれば、負担も少なく、資産価値も維持されやすい、という私なりの意見もあるが、書くと、また業界内からクレームが来るので、割愛する。(このコラムは業界内でより意識されているため)

参考に、私のことを紹介すると、小さく小分けにして、所有する不動産の将来を思い描く、というスタンスで購入している。これが正しいではなく、ご参考までに。



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