住宅購入の見識:どこがいい?どこでもいい。(12.06.15)

なにを食べたい?と聞いて、困る回答が、なんでもいい、だとしたら、住まい探しで難しいのは、どこがいい?と聞いて、どこでもいい、という回答。(お客様にはもっと丁寧に聞きますよ)

居をどこに構えるか、選ぶ地域によって、価格も大きく異なり、生活に大きな影響を与えるにもかかわらず、なにもしがらみがない場合、極端な話、千葉でも東京でも神奈川でも埼玉でもいいとなる。

これだけ広域なエリアで、ベストな地域を探すために、可能性があるすべての地域を見比べるのは、実質不可能である。なにかしらの基準を見つけて絞り込まなければならない。

真っ先に考えるのは、通勤の負担。週に5日、往復で、年50週とすれば、一年で500回も通勤をすることになる。これが10年続けば累計5,000回。もし、一回10分節約できれば50,000分(833時間、34日間)も時間を有効に使える。

一日24時間であることは万人平等、人生のなかで、この限られた時間をどう使うか、通勤のロスはなるべく減らした方がいい、と考えるのは、私だけでしょうか。

人が集まる利便性が高い地域の不動産価格が高いのは、時間を金銭に換算しているからである。人以外にも物も金も集まることにより、さらに集約力が働くという好循環となる。

このことは、不動産需要にも反映される。買うのも高いかもしれないが、売るときも高いということであり、資産価値が維持されやすい。

だからといって、だれもが都内都心に行けばいい、行けるものではない。実家や学校、住環境など、なにかしらの希望や状況があり、一都三県ほど広域ではなく、もう少し絞った地域で探すこともある。

その場合も、原則は同じ考え方でいい。同じ地域の中でも、より利便性が高い地域、駅から近い、都心へアクセスしやすい、など、より利便性の高い地域を選ぶといい。

さきほど、千葉県内でも、地盤(液状化含む)、水災のリスクが高い地域のことについて、相談があった。

地盤も弱く、液状化のリスクも高いと想定され、水災のハザードマップでは濃い色(濃いほどリスク高い)となっているのに、どうして売れているの?どうしてまだ高いの?

これは、いろいろなリスクがあっても、利便性が高い地域に、人も物も金も集まるからに他ならない。都内下町エリアなど、相当なリスクが叫ばれているが、それでもなお、人は暮らし、流入している。

災害リスクを軽視してもいい、ということではなく、そのリスクがあっても、不動産市場の流れは利便性に大きく影響されるということ。

災害リスクが小さく、さらに利便性が高い、ということであればベストだが、水利で発展してきた歴史、平坦地(平野)が街づくりされやすい、という背景がある。もちろん、予算無制限ならあり得るとは思うが。

私の家は、郊外の住宅地。家の周りには、田や山林が見え、緑豊かで広々とした町。70坪超の敷地があっても、1,000万円で売却できるかどうか。

通勤以外にも、利便性が高い地域は、商業施設、医療施設、教育施設なども揃っていることが多く、生活の利便性も高まる。多少、土地を小さくしても、予算を柔軟に考えても、建物を小さくしても、利便性が高い地域を選ばれる方がいい。

人の行く、裏に道あり、花の山。という相場の格言がある。住まい探しにもこの考えはありだと思うが、話が大きく長くなるので、ここでは割愛。



住宅購入サポート

サブコンテンツ

このページの先頭へ