住宅購入の見識:震災後の住まい選探しの傾向(11.08.20)

東日本大震災発生から5ヶ月が過ぎました。震災直後の3月・4月は、さすがに見極めもあり、年度替わりのタイミングも重なって、住まい探しの動きは鈍りました。GW明けからの3ヶ月は、購入そのものの需要は平常に戻りつつも、住まい探しの中身に変化はあります。(依頼数としては震災前よりも増加しました)

震災後ならではの特徴として、震災前には話題にもならなかった放射能被害。とくに、柏市をはじめ千葉県北西部のさらに東葛エリアは、ホットスポットなど取り上げられたこともあり、実際の放射線数値も高いことから、気にされている方も多いように思えます。

先日は、同じ日にご来店いただいた3組の方みなさまが「放射能、どうですかね~」と口に出されました。正直、どの程度の数値なら危険なのか、どのような被害があるのか、まったくわからないので、ただ、事実としての数値をお知らせするまでしかできません。

一言、根拠もない私なりの憶測で、水が溜まるところ(調整池、貯水池など)は、高めの数値が出る傾向にあり、そのような場所は避けた方がいいかも、とお伝えしています。これは、放射物質が雨で流されて集まるからかと。(責任は取れませんので聞き流してください)

また、そのように水が溜まる傾向にある地形は、震災後に意識が高まった地盤・液状化についても関連します。水が溜まる・流れてくる谷地や低地は、含水率も高く、人工的に造成された地盤面では、液状化のリスクが懸念されており、行政からも、液状化危険度マップなども公布されておりました。

ただし、液状化といえば海沿いの埋め立て地という元は海であったところのイメージが強く、内陸部の造成地まで液状化現象が起きるというのは、我々プロもお暮しになっている方も想像を絶し、認識が甘かったかもしれません。

液状化現象が起きた場所は、海はもちろんのこと、田んぼ、湿地、旧河川、旧湖沼など、以前は水があった場所です。このような場所は、揺れやすくて、震度が大きくなることが予想され、より一層の対策(基礎補強、建物構造)が必要となります。

被害にあいたくないという当然の意識もあり、対策に多額の費用がかかることから、地盤面を意識して住まい探しをする方は、あきらかに増加しました。さらに、水が集まりやすい地形は、近年毎年(柏市は昨日)のようにあるゲリラ豪雨などの水害のリスクもあります。

このように液状化、水害、地盤などのリスクを回避するために、弊社が位置する台地面の東葛エリアに向かわれる傾向にあるのが、依頼数が増加したことなのかと考えております。

さらに放射能などのことも考えると、東京西部から神奈川県東部が注目され、不動産市場は絶好調とのこと。ただし、元々、地価が高いエリアでしたので、購入負担が重たくないのか、さらに地価上昇してバブル化しないのか、気になるところです。

このような不動産そのものとは別に、心理や生活の事情も、住まい探しに影響を与えています。ひとつは、家族の近居・同居、もうひとつは職住接近です。近居同居は、いざというとき近くに居た方がいい、職住接近は帰宅困難などからです。

また、停電による建物設備の影響(エレベーターやライフラインの停止)や長期周波による揺れの増大などから、高層マンション離れが加速していると聞いております。ただし、弊社周辺は、そのようなマンションそのものが少ないため、これは聞きかじり程度です。

このように、東日本大震災は、住まい探しの傾向に大きな影響を与えました。ただし、阪神大震災のときのように、一時的に大きな影響を与えますが、時間の経過とともに風化され、利便性が高い低地エリア、眺望・ブランド力がある高層マンションにいづれ戻っていくのではと思っております。それが何年後なのかは分かりませんが。



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