不動産会社と業界:オンライン査定から業者選定まで(14.05.17)

暮らしている家がどのくらいの価値があるのかという興味本位な動機から、今すぐ売りたい売らねばならないという現実的な動機まで、不動産の売却価格査定を依頼する人の状況やきっかけはさまざまにある。

不動産取引のなかで査定価格と呼ばれるものは、あくまでも売れるであろう金額の見込みであり、中古車を売る、宝石を売る、など、購入者(業者)に直接売却する場合のように、提示された金額がそのまま”売れる金額”とはならない。

大手中小問わず、ネットを利用したオンライン査定(簡易査定)のサービスが普及し、気軽に不動産の査定を依頼できる時代となったが、あくまでも目安の価格にしか過ぎないことを忘れてはならない。

実際に売却する事情・状況になった際には、不動産会社の担当者と面談をし、査定について、市場について、説明を受けることは、とても大事なことで、オンラインでの簡易な査定だけで経験値の少ない一般の方が判断してしまうのは危険である。

どこかしらの会社へ説明を受けるなり、相談するに際して、どこに頼めばいいか当てもない、判断できないというニーズに応えて、オンライン査定が一括で複数の業者へ依頼できるサービスも普及してきた。

このサイトにオンライン査定を依頼すると、複数の業者より、面談してくれ、部屋を見せてくれ、高く売るから、うちにお任せを、などという連絡が大量に襲ってくる。それに加えて、机上での簡易査定で算出された査定価格を提示される。

すべての不動産業者と実際に面談するとなれば、時間も労力も必要となることから、複数の業者からある程度絞り込むことになる。

心情としては査定価格の高い順となるだろうが、査定価格はあくまでも目安、参考程度のものであるから、金額よりも会社、担当者で選択するべきである。

典型的な手法だが、この売主心理を利用して、面談を勝ち取るために、査定金額をあえて高めに操作してくる会社、担当者もいまだ少なくない。※あくまでも査定であり、参考であるから、高く設定しても業者には支障がない。

このまま依頼すれば、当面は営業の整合性を保つために、高めの金額のまま売却を引き受けることとなるが、結局、買い手あっての売却であるから、値下げなりの対応が必要となって、落ち着くとこに落ち着く。※いくら超大手でも市場全体から見れば相場を変えるほどの力はない。

オンライン査定をした結果、面談候補の会社を選定する際には、同じようなタイプの会社ばかりだと狭いものの見方になるため、さまざまなタイプを組み合わせることをお勧めする。

不動産業者をタイプで分けると、1-1財閥や電鉄系などの大手(市場に強み)、1-2分譲や建築系列(建物に強み)、2-1種別に特化(コアな市場に強み)、2-2地域に特化(コアな市場に強み)、3-1営業手法に特化(隙間を埋める)、3-2相談コンサルティング系(助言に強み)、などがある。

全タイプを満遍なく網羅するのも大変なため、上記のタイプをさらに三分類した(数字の前が分類グループ)。この三分類で、分類毎に1社ずつ選定し、説明を受けてみると、市場から販売手法などを一通り把握でき、最適な売却依頼方法が見えてくる。

会社や担当者の見極めには、査定金額や気合い(がんばります)、過去の栄光ではなく、具体的な市場データ、査定価格の根拠、販売活動の手法などの提案があるのかを見てみるといい。もし、相性が悪い場合には、同じ分類の中から次の1社を選ぶ。

オンライン査定から、面談を経て、売却を依頼するまで、業者や担当者の選定を重ねることとなるが、不動産業界の実情、内情を知ることはできない。最終的にはどこでも共通の基本である、迅速な対応、時間厳守、清潔、正確性など、相手への気遣い、配慮など、社会での経験で選ぶと間違えないかもしれない。

今回は査定から依頼までの売却前までにとどめ、売却の依頼形態(専任か一般か)、売却活動に際してなどは、次回以降、機会があるときに改めます。



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