不動産会社と業界:不動産流通市場健全化への課題(09.08.27)

不動産流通市場では、業者が媒介(仲介)に入ることが多くあります。その際、売主側、買主側双方に業者が立つことを共同仲介(二社で共同)、一社が売主側にも買主側にもなるケースを単独仲介と言います。

不動産の販売(売却)の際、スタートとなるのは、売主が業者へ依頼すること、そして、業者による不動産の調査です。

いづれのケースでも、売主より依頼された業者が、消費者へは広告などで、業者へは流通機構などを通じ、情報を公開して、探している方へ情報が届きます。

このようにして流通市場は成り立っているのですが、大前提として、売主が売却する意志を持っていること、そして、その業者に依頼したこと、業者が調査をしていることです。

不動産業界の評価が世間から低く言われる要素のひとつとして、この点について、いい加減なことが多いことがあります。

ここ最近あった事例として、

・調査不十分(もしくは故意)で、契約直前まで大事なことを秘匿(不告知)
・売主からの依頼を正式に受けていない
・契約直前になっての心変わり(これは売主本人の要素が強いか)

買主側の業者としては、公開された時点で、売却する意志があってのものと判断し、公開された情報に基づいて、購入希望者に紹介します。

不動産の内容などに関し、問題がないかどうか、改めての確認作業などは、買主側の業者として当然に行います。

しかし、いかんともし難いのが、売主と業者との打ち合わせなど。

買主側に売主側の業者より直接連絡が入ることがないように、売主側に買主側の業者より直接連絡をすることは、まずありません。

売主が売る気がない、当該業者に依頼していない、など、売主の意志や業者との関係までは、調べようがないのです。

どうして、売る気もない不動産の情報を公開するのか、どうして、依頼もされていないのに情報を公開するのか、途中で気が変わったというのは買主にもあることで、致し方ないこともあるが、売るつもりもない、頼んでない、など、常識から考えても理解不能です。

こんな理解不能なことが、しかも頻繁に起こるかぎり、業界の地位向上など、遠い夢の話なのでしょう。

買主側の業者が問題を起こさないということではありませんが、流通のスタートとなる根っこの売主側業者がしっかりしてくれないと、流通市場が健全となることはないでしょう。

このような事態に巻き込んでしまった消費者の方を、事態を引き起こした業者はどう思うのでしょうか。

同じ業界として、とても、哀しくて、虚しくなります。



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