建築・建物・住宅:地形と自然災害リスクの関わり(18.01.20)

新年に入り、ロシアで歩いていた人が凍死するほどの寒さになり、アメリカは大寒波に襲われ、日本でも日本海側では大雪に見舞われました。黒潮大蛇行が影響しているとも言われ、また、昨年の気候から野菜の価格が高騰しているというニュースも流れます。

今週から公開された映画「ジオストーム」では、気候を人間がコントロールすることを題材にされていました。映画はコンピューター側の問題を起因としておりますが、それにしても、地球、自然、気候は、いくら科学技術が発展しても、制御できるものではありません。

人間も含めて、地球の気候から逃れることはできず、逆らえるものではありません。しかし、逆らうことができなくても、対応策を取ることはできます。特に日本は、さまざまな自然災害が多い国であることから、重要度が増します。

阪神淡路大震災から23年が経過し、先日、追悼番組などが放送されておりました。東日本大震災から数年が経ち、日常で震災のことを思い出すことがほとんどなくなってしまいました。

それでも、住宅を購入するときには、起こった災害の記憶を呼び覚まし、記録をたどって、または、地形や地歴などから、災害リスクを把握することが必要となります。

生活スタイル、家族の状況などから、選べる地域が狭いこともあるかもしれませんが、リスクを把握して適切な対応策を講じることです。現在、多くの災害リスクに関する情報がネットなどで提供されております。

今年のセンター試験の地理でムーミンなどが題材となって話題となりました。中学高校で地理の勉強された方は、懐かしい言葉かもしれませんが、旧河道、後背低地、埋立地、堆積地、扇状地、干拓地、海岸平野、三角州、などなど、地理で得た知識は住宅購入に大きく役立ちます。

地震に伴う液状化、津波、被害の強弱などの被害を始め、地すべり、がけ崩れ、河川の氾濫など、自然災害は地形と密接に関係し、災害リスクから日常の生活にも影響を及ぼします。

ある程度の地形や災害リスクは、現地や地図を俯瞰していただけるだけでもある程度は判断できると思いますが、山を切り崩し、湖沼や田畑を造成して住宅地化されてしまうと、古くはどのような地形であったのか判断しづらい場合もございます。

この場合の判断基準として、その街がいつから存在するのか、古い建物が現存しているのか、特に寺社仏閣などがある場合、長い年月の多くの災害を耐えてきたとも考えられます。

また、国土地理院では地形分類図をネットで公開しておりますので、ご参考にしていただくとよろしいかと存じます。

追伸:地形に関する情報に疎い、もしくは、故意に秘匿する担当者は住まい探しのパートナーには相応しくないと思います。


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