建築・建物・住宅:買う時よりも暮らし始めた後を考える(15.12.05)

暮らしてみて分かることは多い。そして、暮らす人の目線から考えた建物と、売るために考えた建物の違いが分かるのは暮らしてからのことが多い。

もう、これは経験でしか分からないかもしれない。それも、作る方ではなく、実際に暮らす経験によるところが大きい。

経済誌でトップクラスのブランド評価を得ている分譲会社が、現在の時勢にのって「リフォーム・リノベーションマンション」に乗り出してきました。

物件の担当者は本社のスタッフ。現場の経験は少なそうで、机上でのプロジェクトとして考えられたよう。現場のことで些細な質問(これ自体は大したことない)をした際、「現場のことは工事業者に任せっきりだったので分からないです」と堂々と臆することなく答えられたので、一抹の不安は感じました。

机の上で、ここは直そう、これを採用しようなどと考えて取り組まれたのかと思われ、実際に使ってみると、うーんとうなるような点がいくつか。

16号の給湯器ではファミリータイプの建物では容量不足、これは「給湯器交換」という言葉が入れば販売には支障がなく、暮らした際のことは配慮されていない。(16号の場合、お風呂、キッチン、洗面などで同時に利用するとお湯の出が細る)

キッチンでは、収納をただたくさんつければいい(販売面で収納豊富となる)と、ここはなかった方が使いやすかったのではないかと思うところがある。

ま、それでも、悪いところばかりではなく、ユニットバスやトイレはグレードが高いものを採用しておりました。16号と20号の給湯器の価格差など大したことないでしょうし、キッチンの収納はつけなければ費用は抑えられるはず。

結局、費用がどうこうより、販売する視点だけで考えて、実際に暮らしたときにどうなのかという視点が少ない。

超一流大手企業の本社スタッフということであれば、ご自身が暮らされているお住まいは、それなりのグレードと新しさがあるのでしょう。配慮が必要な古いマンションのリフォーム(暮らし)を担当されるのに、経験が少なかったのかもしれません。

この取引では、決済の際、権利証を持ってこないというおまけまでつきました。日頃、現場での実務をされていないのでしょうね。大きな会社でありがちなケースです。

このようにプロでも、実際の経験値が足らないと、こうしておけばよかったなという失敗(致命傷ではない程度)をしてしまいます。日頃、住まいに関して携わっていない方なら、なおさら陥りがちなパターンです。

せっかくだからとあれもこれもと欲張っても、あまり使わなかったり、かえって使いづらくなったり、はたまた、支払いが多くなって負担がきつくなったりと本末転倒なことまでいってしまいます。(新築では住宅ローン返済に支障がでるまでに)

また、逆に、基本的な部分でケチってしまいますと、やはり、使いづらい建物になったり、日常生活に支障をきたすことになって、結局、費用負担が増えることになります。

新築する際にも、リフォームする際にも、暮らす側の立場になって考えてくれる担当者、経験豊富で有益な助言をしてくれる担当者に出会えるかどうか、細部に魂は宿るではないですけど、細かい積み重ねが大きな差になります。(聞く耳をお持ちでなければ意味はないですが)


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