建築・建物・住宅:マンション生活の快適性は風・熱・音の性能(15.11.08)

横浜のマンションで起きた傾斜は論外として、マンション生活での快適さを左右するのは、風、熱、音に関する性能です。

1. 風

最近のマンションは気密性がとても高くなっています。窓を閉め切った状態で玄関を開けようとした際、鍵がかかっているのではと錯覚するほど開けづらくなることがあります。気密性が高いことによる現象です。

気密性を高める目的は、省エネルギー性能(冷暖房費の節約)、外部の汚れた空気を流入しないようにするためです。現在のマンションは、戸建て住宅の10倍超の気密性があるとまで言われております。

高気密といえば性能が高い象徴でもありますが、あまりにも高すぎると弊害もあります。汚れた空気の流入を減らすということは、内部の汚れた空気も排出されないということになり、汚れた空気の滞留による健康被害も起こりました。

現在の建築基準では、24時間換気が義務付けられており、空気の滞留による弊害も減りました。しかし、夏場などは外部の自然な空気を取り入れられると、気持ち的にも、経済的にも、身体的にも良い影響があります。

マンションの場合、角部屋以外では風通しが悪くなる間取りが多くなります。

典型的な間取りの場合、採光などから居室をバルコニー面と廊下面に配し、中央部に閉鎖的になる水まわりや仕切りの建具などが多くなること、廊下側の居室や玄関は防犯面、プライバシー性などから開放しづらいということがあります。

2. 熱

風と熱は相関関係があり、気密性が高ければ熱に対しての性能も高くなります。夏の快適性が風であれば、冬の快適性が熱になり、夏が快適の場合、冬が厳しくなる。

熱は、外気と接する窓や壁を通じて交換されます。角部屋の場合、外気に触れる面が多いため、寒さ暑さが室内に伝わりやすい。特に窓が多いほど伝わる度合いが高まります。

中部屋であること、上下に部屋があると、外気との間に他の部屋が挟まり(さらに他の部屋で暖房を使えば暖かい空気層が挟まる)、外気からの影響を受けづらい。これは夏冬ともに共通する性能です。

窓に関しては、ペアガラス、二重サッシなどにすることにより断熱性能は高まる。特に冬場はありがたい。なお、結露に関しては換気など住み手側の対策も必要。

同じバルコニー面の窓で、締め切りの部屋と開放している部屋で結露の付き方が違うのを見ると、部屋全体の温度調整などが必要と感じる。また、空気層があると熱の伝わり方が大きく影響されることも感じます。

3. 音

音に関しては、空気から伝わる音(話し声、外からの騒音)と建物を通じて伝わる音(衝撃音)があります。※空気音が固体音になることもあるが、それは音響などの爆音レベル。

マンションの場合、壁・床・天井で隣室と繋がっているため、音が近隣関係に影響を与えることが多い。築年数が古いマンションに何度か暮らした経験からみて、空気音に関しては常識的に暮らしていれば問題は起こらないと思われます。

トラブルなどの深刻な事態になるのは、建物を通じて伝わる固体音、左右(壁)よりも上下(床)での関係です。

日常生活での通常使用で音が伝わることは少ない(分譲マンションクラスでは)ものの、物を落としたり、飛び降り、走り回り(子供やペット)などの音は伝わります。(壁も叩けば伝わりますが、起きる頻度は少ない)

このため、床に対しての性能はどのマンションも気にしており、カーペット敷きに限定される、フローリングの場合は遮音性能が高い求められる(フワフワのフローリングなど)。※二重床・二重天井のような仕様のマンションであれば、硬めのフローリング材も使える。

外部からの騒音対策は、二重サッシにするしかない。窓は基本的に共用部分にあたるため個々に直すことができないが、内部にサッシを追加することは専有部分なので支障がない。なお、ペアガラスは遮音性能は小さいため効果は期待できません。


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