建築・建物・住宅:共用施設の必要性と管理運営(15.09.05)

古いタイプのマンション(団地)でよく見受けられるのが、かなり広い集会室。良くも悪くも昭和期はコミュニティが盛んで、集会室での行事ごとも多かったように思う。

平成に入り27年目を迎え、子供がいるいないに関わらず、同じマンション内での家族や世帯単位の付き合いは減ったことに伴い、広い集会室も使われることも少なくなってきた。

付き合いが減ったからイベントごとがなくなったのか、イベントごとがないから付き合いが減ったのか、この結果、隣に住んでいる人はだれ?という状況になっているマンションも多い。

古くからのマンションでは、管理人室におじいちゃんおばあちゃんが日中からたむろしてお茶をしている姿が見えることもあるが、新しいマンションではそのような習慣もない。

それではと、近年、新しいマンションでも季節ごとにイベントを開き、マンション内での交流を深めようとしている。

さて、この集会室だが、昭和期のマンションや大規模なマンションでは見受けられるが、近年の単体マンションでは集会室そのものがないことが多い。

このようなイベントを開こうとすると近くの集会所を借りることもある。また、管理組合総会もマンション外の施設で行ったり、少人数の理事会はマンションのエントランスホールにパイプ椅子を持ってきて行っていることもある。

集会室はマンション全体の共用施設にあたり、維持管理費も必要になる。小中規模のマンションの場合、維持管理費の1住戸あたりの負担も大きくなってしまうため、共用施設を少なくして簡素シンプルに負担も少なめでという傾向にある。

購入する側としては、必要以上に共用施設が充実して、その分、負担が大きくならないか、ご自身はよくてもマンション全体としての維持管理運営(お金)は大丈夫なのかを考えてみた方がいい。

ある大手マンション分譲業者が、不要な共用施設について、顧客にアンケートを取った。利用しない(不要だった)という共用施設・サービスを順番に並べてみる。※基準は稼働率10%未満で稼働率が悪い順

1.音響ルーム 2.ホビールーム 3.パーティールーム 4.ハウスクリーニングサービス 5.キッズルーム 6.テニスコート 7.ゴルフクリニック 8.トランクルーム 9.有線放送 10.浴室施設 11.トレーニングルームとプール 12.図書室 13.ミニショップ。

テニスコートやゴルフクリニックがアンケートの項目に入ってくるのは、ちょっと浮世離れした印象を受けましたが、都心部のマンションではトレーニング関連(プール、テニスなど)と併せて採用されているのでしょうか。

キッズルームやトランクルームはちょっと意外でしたが、全体的な傾向を見ると趣味に関する施設(音響、ホビー、パーティー、図書、運動)が軒並み下位に並びます。

購入する時は積極的に趣味に興じるゆとりある生活を夢見たものの、現実的には時間や生活に追われてそこまでの余裕がないということか、もしくは、マンションの専有部分、または、マンション外で過ごし、共用施設を利用することをされないのかもしれません。

このように稼働率が悪い共用施設がたくさんあると、利用もしないのに維持管理費の住戸負担が増えるばかりでいいことがありません。また、マンション全体の管理運営にも懸念が生じます。

マンションを選ぶ際の一つの材料として、共用施設が負担にならないくらいの規模があるのかどうか、負担になるような共用施設がないかを確認してみてください。


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