建築・建物・住宅:維持管理をしないと大変なことに(15.04.28)

自動車整備の専門学校を卒業し、最大手のタクシー会社へ就職、整備部門に配属された中学校の同級生に聞いたことがあります。

「クルマをトラブルなく長く(距離)乗るためには、オイルなど液体系の交換をまめに行うこと」

クルマのメンテナンスで、液体系だけでもさまざまな部位があり、さらに、バッテリーやタイヤなど一定期間で交換する部品もある。

クルマを動かせば燃料を消費し、事故のリスクを考え保険に入り、持っているだけで税金がかかり、保管するための駐車場確保も必要となる。※戸建ては土地代金。

日本では、良くも悪くも、クルマをきれいに保つ文化があることから洗車のお金と時間がかかり、ドレスアップなどにも費用がかかる。

丁寧に乗れば10年超も利用可能だが、機械物であり、ある程度の期間が経過すれば、買い換えることとなり、またまたクルマの購入費用が必要となる。マイカーローンを利用すれば利息も発生する。

こうやって考えると、クルマの維持利用には相当なお金が必要となる。近年、スマホの普及などで通信費も高額になってきているが、それでも、クルマの維持費用に比べれば安い。

本来なら、クルマよりも高額になる住宅には、同程度かそれ以上に費用と手間をかけて維持管理すべきだが、現実には、住宅の維持管理費用をそこまで負担していない。

マンションであれば、管理費、修繕積立金で建物としての維持管理費用を強制的に徴収されているが、厳しいのは自主管理となる一戸建て。

クルマ、スマホにこれだけの負担があれば相当に家計は苦しくなる。そうなれば、自己の意思と管理に委ねられる一戸建てへの支出は後回しになりがち。

そして、維持管理にお金と労力をかけていない建物は、いざ売却となったときに評価が低くなり、本来ならまだまだ使える築年数内であったとしても土地の評価が大半となってしまう。

これは個々の事情というより、全体的な傾向となっている。このため、中古住宅市場も維持管理がされていない前提の評価が基本となってしまっている。

中古住宅市場のこの状況を変えようと、行政や各業界や会社でさまざまな取り組みが始まっているが、今まで維持管理されてきていなかった建物まではカバーできない。

これから購入する、家を建てるとしても、維持管理がされていないと、制度が整備され明確化されることから、より厳しい評価が下されることになる。※みな同じで隠れていたマイナス面が浮彫りに。

維持管理に意識が高い(努力した)人は報われ、そうでない人にはより厳しい、という勝ち負けがはっきりした時代になる。

時間がない、ノウハウがない、そういうの苦手、という人は、管理会社や組合で動いてくれるマンションか、メンテナンスに対応した会社の建物にすることをお勧めします。

ある日突然、しかも、よりによってこの日にと動かなくなるクルマ。これと同じことが住宅に起こるかもしれません。しかも、クルマみたく急に替えることはできません。


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