建築・建物・住宅:購入費用を抑えることが一番のエコ(14.10.30)

中古の戸建てやマンションの場合、水回りの印象が、見学された方の判断に大きく影響を与える。

先日、築10年のマンションをご見学された方は「お風呂は替えたいわね」と一言。お部屋はハウスクリーニングが入って、きれいさっぱりとしており、キッチン、お風呂、洗面所もまだまだ使用できる状態で、デザイン的にもそんなに古くないにも関わらず、このようなご判断になってしまうことがある。

同じようなケースで、キッチンを取り替えたいというご意見を頂戴したこともある。現行の新品と比べれば見劣りするのは致し方ないが、さすがに入れ替えをするには、まだまだ勿体無い。

新品の宣伝を見れば、お風呂を替えたい、キッチンを替えたいとなってしまう感覚も分からなくもないが、その分の費用は購入費に加算されることとなる。

マンションの場合は設備の話しだったが、戸建てでは建物そのものの話しになる。

近年増加している風水害や地震などの災害が多いことも影響しているかもしれないが、日本の戸建ては諸外国と比べ、取り壊される時期が早い。なぜ、そのようなことになってしまうのか。

取り上げた例のように「新築、新品がいい」という消費者の志向が強ければ、商売をする売り手もそれに応えようとする。※商売だから当然の成り行き。

新築に近ければ近いほど評価されるように「築年数が建物の評価基準」となってしまう市場では、築20年程度で評価がゼロになるならお金をかけて耐久性を高めても仕方ない。

築30年程度で壊されるならと、建築側もその程度の耐久年数でいいと作ってしまう。※20~30年前

新しくて最新の機能を備えた設備や住宅を見れば、表面的には豊かさを感じられるかもしれない。しかし、建て替えスパンが短いことでローンが終わる頃には建物評価もゼロでは、内情は火の車になる。

ローンが終わっても住宅にまだまだ価値が残っていれば、住み替えるにしても、そのまま暮らしていくにしても、生きていくために必要な費用は軽減され、生活にゆとりが出る。

最近、住宅建築の広告を見ていると、古い家と新しい家の性能比較でエコな生活とアピールしているが、本来は、家を新築しないことが一番のエコであり、環境対策にもなる。

住宅事情を良くするためには、需要側を誘導する方策を取ることが必要で、これが唯一できるのは政治であるが、長期的な展望なく、その場しのぎや選挙のために政治が行われているのは、現在の空き家率を見れば一目瞭然。

憲法25条では健康で文化的な生活を送れることになっているが、政治が充てにならないのなら、みずから考えて生きていかなければならない。

自宅をどのようにするか、義務でも強制でもなく、暮らし方が自由に決めることができる。お金に余裕があるなら、新築でも、リフォームにお金をかけてもまったく問題ない。

もし、そこまでの余裕(将来の安心)がなければ、あるものを上手に使って、過剰なローン負担を背負わないほうがいい。※私は古い中古住宅(戸建て・マンション)ばかりです。


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