家計・税金・保険:良い物件を買っても大丈夫か(15.08.08)

私自身の体験談として、いつも、クルマを買い替える時、長年依頼している中古車屋さんの社長に「予算は100万円(できれば乗り出し※)で」とお願いします。※乗り出しとは諸経費も含めた込み込み料金。

それでも、結局、車両価格が120~130万円、乗り出し価格で130~140万円程度となります。なんども同じことを繰り返しているので、私も社長も、いつものことで予算は上がるのでしょ、という予定調和になっています。

なぜ、スタートの予算が100万円だったのに、3割も予算が上がってしまったのか。

最初は、贅沢禁物、上を見たらきりがないと、予算の中で探そうとします。それでも、いろいろなクルマを見ていると、年式は新しい方が、走行距離は短い方が、事故歴もない方が、色は・・色がいいかな、この機能も付いているといいな、車種のグレードも、、などと考えているうちに、気持ちも入ってしまって、結果的に予算が上がってしまうのです。

何度も同じことを繰り返しているので、本来の予算は150万円弱、でも、最初から150万円以内と設定すると、同じ過ちで結果200万円となりそうなので、戒めのため、予算を超えないために、あえて、予算は100万円からスタートとしています。

最近の中古車売買はネットなどの普及もあり、地域を問わずに購入できるようになったため、以前よりは幅広い中から選べるようになりました。それでも、予算の中でうまく希望が折り合うのが難しい。それは、オーダーではなく、今、市場にあるものを、売主側の意向(条件)とにらめっこしながらとなるためです。

買おうとしたそのタイミングで、売り出されている物から選んで購入する。中古車の購入は不動産の購入と実に似通っています。

不動産を買うために探す際、当初の予算は2,000万円として、具体的な物件を探すうちに、やっぱり・・駅が、駅からは徒歩・・分、広さは、築年数は、機能や設備は、街並みは、生活利便性は、などなど、希望が満載となって、予算が2,500万円、3,000万円と上がっていくことになります。

ここで、ハタと気づき、希望条件の整理、優先順位をつけて、条件の選別などができればいいのですが、ほとんどの方は、予算の方を上げるかどうかの検討をしてしまいます。

これは、不動産営業の鉄則「いかに予算を上げられるかが営業マンの腕だ」という風習も影響しているかもしれません。「毎月の家賃で考えれば月1万円増えるだけですよ、家計の節約、年2回の旅行を1回に、毎月の外食を1回見送るだけで、買えるようになりますよ」と、営業マンはささやきます。

予算が上がることを想定していなくても、たまたま当初の予算が小さく見積もられていたという方も多く、ご購入される方の状況などから予算を上げるという選択肢があるケースもあります。

しかし、住宅ローン破たんまではいかなくても、返済が苦しくなったというケースは、そもそもの購入段階から踏み間違えていることが原因になっている。

不動産は、今しか売り出されていない、次はいつになるかわからない、どんな物件が出てくるかわからない、という予測が難しいという側面があります。

待ってみて、良い方向に進むことも想定できますが、もし出てこなかったら、と考えてしまうと、買える時に買ってしまおう(もしくは見たら買いたい気持ちになってしまった)となります。

私も、今、スタート予算を1,000~1,200万円くらいから物件を見ていますが、駅からの距離、状態(築年数や内装)、所在階(陽当たりは気にしていませんが眺望とプライバシー性)などから2,000万円超まで上がって、しかし、肝心のお金がないので諦めて(自分で自分に水をかけた)、今、1,000万円台前半まで戻しているところです。

不動産探しでは、100万円単位で予算がどんどん上がっていきます。日常生活では考えられないような金額です。この金額分だけ現金が減ります、住宅ローンなら利息分も加算されて100万円は120万円にも150万円にもなります。

当初の予算を想定すること、想定する際に現実的な不動産市場や売り出されている内容なども含め、プロと相談しながらするのがベストですが、せめて、ご自身のなかでは行ってください。



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